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mobiledecoder2:k3066ra

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mobiledecoder2:k3066ra [2021/07/04 04:52] ytsuruimobiledecoder2:k3066ra [2022/09/12 14:43] (現在) – [搭載例] ytsurui
行 1: 行 1:
-====== K3066RA ======+====== K3066RA / K3066RA-LED ======
  
-{{:mobiledecoder2:k3066ra:k3066ra-rev3-top.jpg?400|}} +{{:mobiledecoder2:k3066ra:k3066ra-rev3-rev4-compare.jpg?400|}} \\ 
-{{:mobiledecoder2:k3066ra:k3066ra-rev3-bottom.jpg?400|}}+{{:mobiledecoder2:k3066ra:k3066ra-rev3-bottom.jpg?400|}} \\ 
 +{{:mobiledecoder2:k3066ra:k3066ra-rev4-bottom.jpg?400|}}
  
 KATO製Nゲージ車両に搭載されている、3066と刻印のある基板と互換性のある形状をしたDCCデコーダです。 \\ KATO製Nゲージ車両に搭載されている、3066と刻印のある基板と互換性のある形状をしたDCCデコーダです。 \\
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 [[https://mt40.booth.pm/items/2829699|頒布はこちら (外部サイト)]] [[https://mt40.booth.pm/items/2829699|頒布はこちら (外部サイト)]]
  
-------+---- 
 + 
 +===== 型番の違いについて ===== 
 + 
 +==== K3066RA ==== 
 + 
 +LED実装なしのデコーダです。 \\ 
 +搭載前にご自身でLEDを実装してください。 
 + 
 +==== K3066RA-LED ==== 
 + 
 +K3066RAに、あらかじめ電球色LEDを実装済みとしたデコーダです。 \\ 
 +P1、P4のパッドにSC4008WWHを実装してあります。 
 + 
 +==== K3066RA (V2基板) ==== 
 + 
 +K3066RAの基板を改良し、もともと搭載されている基板により近い形状に変更したデコーダです。 \\ 
 +K3066RAでは干渉箇所があった車両に対しても搭載できる可能性があります。 
 + 
 +----
  
 ===== おもな特徴 ===== ===== おもな特徴 =====
行 19: 行 39:
   * ファンクション番号はF0-F28を任意に割り当て可能   * ファンクション番号はF0-F28を任意に割り当て可能
   * ヘッドライトを停車時に減光する機能を搭載   * ヘッドライトを停車時に減光する機能を搭載
-  * テールライト用LEDを左右に設置することで、実車の入れ替え運転時に見られる片目点灯を再現可能+  * テールライト用LEDを左右に設置することで、実車の入運転時に見られる片目点灯を再現可能
   * BiDi (Railcom)による車両アドレスの応答に対応   * BiDi (Railcom)による車両アドレスの応答に対応
   * モーターのBEMFによるフィードバック制御に対応   * モーターのBEMFによるフィードバック制御に対応
   * アナログコントローラーでの操作に対応。 \\ 純直流出力コントローラーだけではなく、PWM出力方式のコントローラーにおいても走行可能です。   * アナログコントローラーでの操作に対応。 \\ 純直流出力コントローラーだけではなく、PWM出力方式のコントローラーにおいても走行可能です。
  
-------+----
  
 ===== 仕様 ===== ===== 仕様 =====
  
 ^ 項目 ^ 内容 ^ ^ 項目 ^ 内容 ^
-| 基板寸法 | 60mm x 10.5mm x 1.7mm |+| 基板寸法 | 60mm x 10.5mm x 1.7mm \\ 基板厚: 0.6mm |
 | 推奨最大電圧 | 16V \\ 搭載する鉄道模型車両の定格電圧以下で使用してください。 | | 推奨最大電圧 | 16V \\ 搭載する鉄道模型車両の定格電圧以下で使用してください。 |
 | 絶対最大定格電圧 | 22V | | 絶対最大定格電圧 | 22V |
 | 定格出力電流 | 0.5A (モーター) / 0.1A (ファンクション) | | 定格出力電流 | 0.5A (モーター) / 0.1A (ファンクション) |
-| PWM周波数 | 40kHz + 30Hz/60Hz/120Hz |  +| PWM周波数 | 40kHz + 30Hz/60Hz/120Hz \\ 低周波成分は、CV60の設定値で有効無効切り替え、変更できます。 
-| LED | 未搭載 |+| LED | 未搭載 (K3066RA) / 電球色サイドビューLED (K3066RA-LED) |
 | デコーダリセット方法 | CV8 = 8 または CV8 = 13 を書き込む | | デコーダリセット方法 | CV8 = 8 または CV8 = 13 を書き込む |
  
行 40: 行 60:
 お客様の工夫により、より大きいゲージの鉄道模型製品 (HOゲージ等) に搭載することも可能ですが、モーターがNゲージ用よりも大出力のものが搭載されていることにより、モーター出力回路が破損する恐れがありますので推奨しません。 お客様の工夫により、より大きいゲージの鉄道模型製品 (HOゲージ等) に搭載することも可能ですが、モーターがNゲージ用よりも大出力のものが搭載されていることにより、モーター出力回路が破損する恐れがありますので推奨しません。
  
-------+----
  
 ===== 基板の表記と対応するファンクション初期値 ===== ===== 基板の表記と対応するファンクション初期値 =====
行 55: 行 75:
 | P7 | 室内灯(蛍光灯) | F3 | - | トランジスタ出力: 電流制限なし \\ (最大50mA程度まで) | | P7 | 室内灯(蛍光灯) | F3 | - | トランジスタ出力: 電流制限なし \\ (最大50mA程度まで) |
 | - | ヘッドライト減光 | F4 | - | | | - | ヘッドライト減光 | F4 | - | |
-| - | 入れ替え標識灯 \\ (テールライト左のみ点灯) | F7 | - | | +| - | 入標識灯 \\ (テールライト左のみ点灯) | F7 | - | | 
-| - | 入れ替え速度モード \\ (走行速度の上限値を下げる) | F7 | - | |+| - | 入速度モード \\ (走行速度の上限値を下げる) | F7 | - | |
  
 ※基板表記が無いものは仮想ファンクションですが、ファンクションの初期値として便宜上表記してあります。 ※基板表記が無いものは仮想ファンクションですが、ファンクションの初期値として便宜上表記してあります。
  
-------+----
  
 ===== 搭載時の配線方法 ===== ===== 搭載時の配線方法 =====
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-------+----
  
 ===== 搭載時の注意事項 ===== ===== 搭載時の注意事項 =====
行 96: 行 116:
 {{:mobiledecoder2:k3066ra:k3066ra-notify-2.jpg?400|}} {{:mobiledecoder2:k3066ra:k3066ra-notify-2.jpg?400|}}
  
-------+----
  
 ===== 搭載例 ===== ===== 搭載例 =====
  
-  * KATO EF81 81 お召塗装機 (3066-6) (準備中)+  * [[dccdecoder:搭載事例:k3066ra:kato-3066-8|搭載例:KATO EF81 北斗星色 (3066-8)]]
   * [[dccdecoder:搭載事例:k3066ra:kato-3061-4|搭載例:KATO EF65-2000 JR貨物二次更新色 (3061-4)]]   * [[dccdecoder:搭載事例:k3066ra:kato-3061-4|搭載例:KATO EF65-2000 JR貨物二次更新色 (3061-4)]]
   * [[dccdecoder:搭載事例:k3066ra:kato-7008-f|搭載例: KATO DD51 後期 耐寒型 北斗星 (7008-F)]]   * [[dccdecoder:搭載事例:k3066ra:kato-7008-f|搭載例: KATO DD51 後期 耐寒型 北斗星 (7008-F)]]
-  * KATO DE10 耐寒型 (7011-1) (準備中)+  * [[dccdecoder:搭載事例:k3066ra:kato-7011-2|搭載例: KATO DE10 暖地形 (7011-2)]] 
 +  * [[dccdecoder:搭載事例:k3066ra:kato-3091-2|搭載例:KATO EF64-0 2次形 (3091-2)]]
  
-※搭載例で使用しているデコーダは、試作サンプルを用いている場合があり、細部が頒布している製品と異なる場合があります。 \\+※搭載例で使用しているデコーダは、試作サンプルや、量産時にB級品と判定して出荷対象から除外した個体を用いている場合があります。 \\ 
 +そのため、細部が実際に頒布している製品と異なる場合があります。 \\
 あらかじめご了承ください。 あらかじめご了承ください。
  
-------+----
  
 ===== 各種ドキュメント ===== ===== 各種ドキュメント =====
行 120: 行 142:
   * [[mobiledecoder2:docs:disable-bidi|BiDi(Railcom)の送出を無効にする方法]]   * [[mobiledecoder2:docs:disable-bidi|BiDi(Railcom)の送出を無効にする方法]]
  
 +  * [[mobiledecoder2:firmware|ファームウェア情報]]
  
- +----
-------+
  
 ====== Open Source ====== ====== Open Source ======
行 168: 行 190:
 ===== 書き換え手順 ===== ===== 書き換え手順 =====
  
-書き換え手順には、すでにコンパイル済みのバイナリを書き込む方法、Arduino IDEでスケッチを書き込む方法の2つがあります。+書き換え手順には、Arduino IDEでスケッチを書き込む方法、すでにコンパイル済みのバイナリを書き込む方法の2つがあります。
  
-  * [[mobiledecoder2:update|ファームウェア更新方法 (avrdude)]] + 
-  * [[mobiledecoder2:firmupdate:arduino|ファームウェア更新方法 (Arduino版)]]+  * [[mobiledecoder2:firmupdate:arduino|ファームウェア更新方法 (Arduino版、こちらを推奨)]] 
 +  * [[mobiledecoder2:firmupdate:writehex|ファームウェア更新方法 (Hexファイルの書き換え)]]
  
 AVRライターをお持ちでない場合、Arduinoデバイスがあればそれをライターとして使用することができます。 AVRライターをお持ちでない場合、Arduinoデバイスがあればそれをライターとして使用することができます。
行 177: 行 200:
   * [[mobiledecoder2:firmupdate:jtag2updi|jtag2updiを使用したUPDIライターの作成方法]]   * [[mobiledecoder2:firmupdate:jtag2updi|jtag2updiを使用したUPDIライターの作成方法]]
  
 +===== 書き換え時の接続方法 =====
 +
 +Arduino Unoをライターとして使用する際の接続方法を下図に示します。
 +
 +{{:mobiledecoder2:k3066ra:k3066ra_progconn.jpg?600|}}
 +
 +デコーダ本体に電源供給を行わないとマイコンが動作しないため、この例ではArduino本体の+5VとGNDをデコーダの線路電源入力に接続しています。 \\
 +もちろん、線路電源入力に+12Vを供給したり、あるいはDCC線路から直接電源供給しても書き換えできます。
 +
 +実際の接続は、以下のようなアバウトな接続でも動作しますが、短絡には十分ご注意ください。
 +
 +{{:mobiledecoder2:k3066ra:k3066ra_progconn_sample.jpg?400|}}
 +
 +** 接続時の注意点 **
 +
 +  * PROG端子に接続するワイヤと、デコーダ上のPROG端子以外の接点と接触していないことをかならず確認してから通電を開始してください。 \\ PROG端子と関係のない端子が電気的に接触している場合、高確率でデコーダが焼損します。 \\ (特にArduinoからの+5V電源を使わずに線路電圧を直接供給している場合、Rail+、Rail-、12Vに接触した場合はほぼ確実に焼損します)
 +  * PROG端子に接続するワイヤ2本 (GND、UPDI) 同士が接触している場合は、ファームウェアの書き込みはできませんが焼損はしません。 安心して配線を確認後、書き込み操作をやり直してください。
  
mobiledecoder2/k3066ra.txt · 最終更新: 2022/09/12 14:43 by ytsurui

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