====== 搭載例: KATO クモユニ147 (4870-1) ====== {{:mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-01.jpg?400|}} KATO クモユニ147 (品番: 4870-1) に[[mobiledecoder2:k3057ra|K3057シリーズ]]のK3057-Tを搭載する事例です。 \\ この例では、ヘッドライトとテールライトをデコーダから操作できるようにします。 ---- {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-02.jpg?400 |}} ===== 車両の分解 ===== ボディを外した後、床下と椅子パーツを外し、基板を取り外せる状態にします。 {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-03.jpg?400 |}} 今回の例では、K3057シリーズの両運転台トレーラー車両用である、K3057-Tを使用します。 \\ デコーダ基板の表裏それぞれにLEDを取り付けることで、両方の運転台のライトを操作できるようにします。 ---- {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-04.jpg?400 |}} ===== ライトスイッチの撤去 ===== ライトスイッチの接点がデコーダの配線と接触して破損することを防ぐために、ライトスイッチの接点とプラパーツのどちらも取り外します。 {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-05.jpg?400 |}} 今回使用するK3057-Tは、デコーダ基板中央部分には電子部品が実装されていないため、椅子パーツのリブをカットする必要はありません。 ---- {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-06.jpg?400 |}} {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-07.jpg?400 |}} ===== デコーダへのLED実装 ===== この作例では、元の基板に実装されているLEDは使わず、新しいLEDを実装しました。 \\ LEDは草心デジタル様で販売されている[[https://www.sousin.net/shopdetail/012008000005/012/008/X/page1/order/|SC4008WWH]]を使用しております。 LEDの取り付け足とパッド形状がほぼ一致してしまっているため、先にどちらかのパッドに予備はんだを行ってからはんだ付けするか、クリームはんだを用いて取り付けを行うのが良いかもしれません。 {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-08.jpg?400 |}} 今回用いたLEDのリード形状の都合上、元のLEDより1mm程度前に付いてしまうため、車両側の導光材を1mm程度切り詰めて干渉しないようにしました。 \\ 写真のようにざっくりとしたカットでも十分な光量が得られます。 ---- {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-09.jpg?400 |}} ===== PROG端子の絶縁 ===== 基板裏のPROG端子と車両の集電板が接触してデコーダが焼損することを予防するために、デコーダ裏に絶縁テープを貼ります。 この例のように、PROG端子と隣接している線路電源のパッドまでまとめて絶縁してしまうことが確実です。 これは、PROG端子のみですと、取り付け時の取り扱いによっては、集電板がテープをはがす方向に作用してしまうことが考えられることや、集電板自体にプレス加工が行ってあり、中央部分のパッドで接触する構造となっているため、一か所程度は絶縁してあっても問題なく動作するためです。 ---- {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-10.jpg?400 |}} ===== デコーダの取り付け ===== もともと搭載されていた基板を取り外し、LEDを実装したデコーダを搭載します。 ---- {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-11.jpg?400 |}} ===== コンデンサの搭載 ===== ※この項目はオプション的なものです。 お好みで行ってください。 走行時の集電不良によるデコーダの瞬停の頻度を少なくするために、デコーダに電解コンデンサを取り付けます。 \\ デコーダの「12V」パッドと「GND」パッドからリード線を引き出します。 この作例では試作品を用いているため、12Vのパッドの代わりにブリッジダイオードから直接引き出していますが、現在出荷しているリビジョンには12Vのパッドが付いています。 {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-12.jpg?400 |}} 極性を間違わないようにコンデンサを取り付けます。 \\ 今回の作例では荷物電車なので、窓がない場所を確認しながら車内にコンデンサを搭載しました。 コンデンサの取り付け位置にあたる箇所に両面テープを貼り、コンデンサが車内で動かないように固定します。 なお、写真撮影の都合上、車載した状態から作業開始した状態の写真となっておりますが、リード線のはんだ付けは搭載前に行ったほうが楽かもしれません。 使用したコンデンサ: [[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-03179/|ルビコン 220uF 25V]] \\ リンク先の秋月電子通商様以外にも、さまざまな電子部品ショップで似たようなスペックのコンデンサが扱われていると思いますので、お好みで選択してください。 ---- {{ :mobiledecoder2:搭載事例:k3057ra:kato-4870-1:k4870-13.jpg?400 |}} ===== 組み立て・完成 ===== 椅子パーツを元通りに戻したら、ボディをかぶせて完成です。 ----- ====== 完成後のファンクション・CV値の変更 ====== ジャンパ線を付けない側(クモハ119との連結側)のライト類をF5、ジャンパ線を付ける側のライト類をF6ですべて操作できるように変更しています。 \\ これにより、119系の2両編成と連結したときに編成として一体的に取り扱えるようにしてあります。 | ^<-前進 ^ 後進->^ ^ ヘッドライト |F5 | F6| ^ テールライト |F5 | F6| ^ ヘッドライト減光 |F4 | F4| ---- ===== CV値の変更箇所 ===== ^ CV番号 ^ 出荷時の値 ^ 変更後の値 ^ 内容 ^ ^ 35 | 64 | 70 | P1 LED(ヘッドライト) F0/前進での点灯をF6/前進での点灯に変更 | ^ 37 | 129 | 134 | P3 LED(テールライト) F1/後進での点灯をF6/後進での点灯に変更 | ^ 38 | 128 | 133 | P4 LED(ヘッドライト) F0/後進での点灯をF5/後進での点灯に変更 | ^ 40 | 65 | 69 | P6 LED(テールライト) F1/前進での点灯をF5/前進での点灯に変更 | ---- ===== おまけ: 119系と連結したときのファンクション対照表 ===== | ^<-前進 ^^^ 後進->^^^ | ^ クハ118 (トレーラー車) ^^ クモハ119 (モーター車) ^^ クモユニ147 (トレーラー車) ^^ ^ ヘッドライト |F0 | - | - | F1|F5 | F6| ^ テールライト |F0 | - | - | F1|F5 | F6| ^ 室内灯 | F3 || F3 || - || ^ ヘッドライト減光 |F4 | - | - | F4|F4 | F4| ----