====== M02F7RA / M02F0RA ====== {{:mobiledecoder2:m02f7ra:m02f7ra-rev1.jpg?300|}} {{:mobiledecoder2:m02f7ra:m02f7ra-rev1-bottom.jpg?250|}} 30mm x 10mmの小型形状とした汎用型デコーダです。 \\ 搭載する車両に合わせて電線のはんだ付け等が必要です。 [[mobiledecoder2:docs:cvlist|CV値一覧]] [[https://mt40.booth.pm/items/3343351|頒布はこちら (外部サイト)]] ------ ===== 型番の違いについて ===== ==== M02F7RA ==== {{ :mobiledecoder2:m02f7ra:m02f7ra-top.jpg?200|}} 本型番の基本的な機能を備えたモデルです。 \\ モーター出力 / BiDi(Railcom) / 7ファンクション出力を備えています。 \\ 機関車型や電車型の動力車への搭載など、多用途に使用できます。 ==== M02F0RA ==== {{ :mobiledecoder2:m02f7ra:m02f0ra-top.jpg?200|}} M02F7RAから、ファンクション出力を省略したモデルです。 \\ 室内灯の制御が不要な、中間動力車に適しています。 ---- ===== おもな特徴 ===== * 7系統のファンクション出力を搭載 \\ (ヘッドライト前後、テールライト左右 x 前後、キャブライト等 x 1) * ファンクション番号はF0-F28を任意に割り当て可能 * ヘッドライトを停車時に減光する機能を搭載 * テールライト用LEDを左右に設置することで、実車の入換運転時に見られる片目点灯を再現可能 * BiDi (Railcom)による車両アドレスの応答に対応 * モーターのBEMFによるフィードバック制御に対応 * アナログコントローラーでの操作に対応。 \\ 純直流出力コントローラーだけではなく、PWM出力方式のコントローラーにおいても走行可能です。 ※M02F0RAにはファンクション関連の機能は搭載されていません。 \\ (ファンクション出力用のMOSFETを省略していますが、ファームウェア・回路レベルではM02F7RAと同等ですので、お客様の自己責任で省略されている部品を搭載すれば動作します) ---- ====== 仕様 ====== ^ 項目 ^ 内容 ^ | 基板寸法 | 30mm x 10mm x 1.7mm | | 推奨最大電圧 | 16V \\ 搭載する鉄道模型車両の定格電圧以下で使用してください。 | | 絶対最大定格電圧 | 22V | | 定格出力電流 | 0.5A (モーター) / 0.1A (ファンクション) \\ ※ファンクション出力は、合計となります。 | | 走行用PWM周波数 | 40kHz + 30Hz/60Hz/120Hz \\ 低周波成分は、CV60の設定値で有効無効切り替え、変更できます。 | | デコーダリセット方法 | CV8 = 8 または CV8 = 13 を書き込む | ※本製品は、Nゲージ鉄道模型製品に搭載することを前提に設計・製造しております。 \\ お客様の工夫により、より大きいゲージの鉄道模型製品 (HOゲージ等) に搭載することも可能ですが、モーターがNゲージ用よりも大出力のものが搭載されていることにより、モーター出力回路が破損する恐れがありますので推奨しません。 ---- ===== 基板の表記と対応するファンクション初期値 ===== ^ 基板表記 ^ ファンクション内容 ^ ファンクションキー番号 ^ 動作する走行方向 ^ 出力ポートの仕様 ^ | P1 | ヘッドライト | F0 | 前進 | トランジスタ出力: 電流制限なし \\ (最大50mA程度まで) | | P2 | テールライト左 \\ (P1と同じ側に対応) | F1 | 後進 | トランジスタ出力: 電流制限なし \\ (最大50mA程度まで) | | P3 | テールライト右 \\ (P1と同じ側に対応) | F1 | 後進 | トランジスタ出力: 電流制限なし \\ (最大50mA程度まで) | | P4 | ヘッドライト | F0 | 後進 | トランジスタ出力: 電流制限なし \\ (最大50mA程度まで) | | P5 | テールライト左 \\ (P4と同じ側に対応) | F1 | 前進 | トランジスタ出力: 電流制限なし \\ (最大50mA程度まで) | | P6 | テールライト右 \\ (P4と同じ側に対応) | F1 | 前進 | トランジスタ出力: 電流制限なし \\ (最大50mA程度まで) | | P7 | 室内灯(蛍光灯) | F3 | - | トランジスタ出力: 電流制限なし \\ (最大50mA程度まで) | | - | ヘッドライト減光 | F4 | - | | | - | 入換標識灯 \\ (テールライト左のみ点灯) | F7 | - | | | - | 入換速度モード \\ (走行速度の上限値を下げる) | F7 | - | | ※基板表記が無いものは仮想ファンクションですが、ファンクションの初期値として便宜上表記してあります。 ---- ===== 搭載時の配線方法 ===== 初期状態では、下図のように配線すると正しく動作するようになっております。 \\ (M02F0RAではファンクション関連の配線は接続しても動作しません) {{:mobiledecoder2:m02f7ra:m02f7ra-rev1-connection.jpg?600|}} ファンクション関連のCV値を変更した場合は、必ずしもこのように動作するとは限りませんので、変更した内容に合わせて適宜配線を行ってください。 本デコーダの出力ポートは定電流仕様になっておりませんので、LEDを接続する際には、必ず電流制限抵抗を挿入して接続してください。 \\ (LEDの焼損、またはデコーダの破損原因になる場合があります) ---- ===== 各種ドキュメント ===== DCCデコーダー (第二世代) 共通のドキュメントとなります。 * [[mobiledecoder2:docs:cvlist|CV値一覧]] * [[mobiledecoder2:docs:motorctrl|モーター制御関連の設定]] * [[mobiledecoder2:docs:funcconfig|ファンクションの設定について]] * [[mobiledecoder2:docs:analogoperation|アナログ環境での運転方法と設定について]] * [[mobiledecoder2:docs:disable-bidi|BiDi(Railcom)の送出を無効にする方法]] * [[mobiledecoder2:firmware|ファームウェア情報]] ---- ====== Open Source ====== ===== 基板データ ===== [[https://github.com/ytsurui/dcc-decoder2-pcbdata/blob/main/docs/readme-normal.md|https://github.com/ytsurui/dcc-decoder2-pcbdata/blob/main/docs/readme-normal.md]] ===== ファームウェア ===== [[https://github.com/ytsurui/dcc-decoder2-firmware|https://github.com/ytsurui/dcc-decoder2-firmware]] ---- ====== ファームウェア書き換え方法 ====== ファームウェア書き換えは、デコーダ本体にあらかじめ装備されている「PROG」端子を使用して行います。 \\ この端子に、UPDI対応のAVRライターを接続して書き換えを行います。 ===== 書き換え手順 ===== 書き換え手順には、Arduino IDEでスケッチを書き込む方法、すでにコンパイル済みのバイナリを書き込む方法の2つがあります。 * [[mobiledecoder2:firmupdate:arduino|ファームウェア更新方法 (Arduino版、こちらを推奨)]] * [[mobiledecoder2:firmupdate:writehex|ファームウェア更新方法 (Hexファイルの書き込み)]] AVRライターをお持ちでない場合、Arduinoデバイスがあればそれをライターとして使用することができます。 * [[mobiledecoder2:firmupdate:jtag2updi|jtag2updiを使用したUPDIライターの作成方法]] ===== 書き換え時の接続方法 ===== Arduino Unoをライターとして使用する際の接続方法を下図に示します。 {{:mobiledecoder2:m02f7ra:m02f7ra-progconn.jpg?600|}} デコーダ本体に電源供給を行わないとマイコンが動作しないため、この例ではArduino本体の+5VとGNDをデコーダの線路電源入力に接続しています。 \\ もちろん、線路電源入力に+12Vを供給したり、あるいはDCC線路から直接電源供給しても書き換えできます。 ----