====== ポイントデコーダ3 ====== KATO製 Nゲージ 4番ポイント/Y字ポイント (20-220/20-221/20-222) などの道床内部に完全に収めることができるポイントデコーダです。 \\ 直流2線式、最大消費電流2A程度までのポイントを転換することが可能です。 {{::switchdecoder3:v1.jpg?300|}} [[https://mt40.booth.pm/items/4238502|頒布はこちら (外部サイト)]] ---- ====== おもな特徴 ====== * KATO製 Nゲージ 4番ポイント/Y字ポイントの道床内部に収めることが可能。 * ポイント線路の通電ピンを少し曲げることで、そのままはんだ付け可能。 * CV値の変更により、通電時間、切り替え遅延時間を設定可能。 2024/4/1以降出荷分からは、下記機能も追加しました。 * プログラム端子をセンサー機能として利用可能。 * 車両通過中にプログラム端子に線路電源を通電することで、下記の機能に対応。 * 通過中・通過後一定時間はポイントが転換しないようにするロック機構 * 通過後、一定時間経過後に設定した方向にポイントを戻す機能 * 列車が通過するたびに、ポイントの開通方向を自動的に変更する機能 ---- ====== 仕様 ====== ^ 項目 ^ 内容 ^ | 基板寸法 | 15.5mm x 8.0mm x 2.6mm | | 推奨最大電圧 | 16V | | 絶対最大定格電圧 | 22V | | 定格出力電流 | 2A / 3A(ピーク、1sec以下) | | デコーダリセット方法 | CV8 = 8 または CV8 = 13を書き込む | ---- ====== 配線方法 ====== {{:switchdecoder3:connection.jpg?600|}} 外側の端子2か所をレールに、内側の端子をポイント線路に接続してください。 \\ プログラム端子は、アドレス変更を行うために必要となりますので、どちらかの線路に接触させられるようにしておいてください。 ===== プログラム端子の使い方 ===== プログラム端子をどちらかの線路に接触させてから線路電源を投入すると、プログラムモードで起動します。 \\ その状態で、スロットルで指定したいポイントアドレスに対して転換指令を何回か送ると、ポイントが転換するようになりますので、その状態で線路電源を切ると設定が完了します。 ---- ====== CV値一覧 ====== ^ CV番号 ^ 初期値 ^ 内容 ^ 対応バージョン ^ | 1 | 129 (0x81) | アクセサリアドレス 下位ビット | 全バージョン | | 7 | - | バージョン番号 | 全バージョン | | 8 | 13 | メーカーID \\ (8 または 13を書き込むことでデコーダ設定のリセットが可能) | 全バージョン | | 9 | 248 (0xF8) | アクセサリアドレス 上位ビット | 全バージョン | | 33 | 0 (0x00) | デコーダ動作制御 \\ \\ 0ビット (0x01) : 転換方向(直進/分岐) 逆転 \\ 1ビット (0x02) : プログラム端子 無効化 \\ \\ 2024/4/1出荷分以降 (CV7 = 4以上) \\ 2-4ビット: 自動ロック・自動動作モードの動作 \\ 000: 無効 \\ 001: 通過後、C方向に自動的に戻す \\ 010: 通過後、T方向に自動的に戻す \\ 011: 通過後、違う方向に転換する (トグル動作) \\ 100: 通過時のみ動作ロック \\ 101: 通過時ロック / C方向に自動的に戻す \\ 110: 通過時ロック / T方向に自動的に戻す \\ 111: 通過時ロック / 通過後、違う方向に転換する (トグル動作) | 全バージョン | | 34 | 200 (0xC8) | 通電時間 下位8ビット | 全バージョン | | 35 | 0 (0x00) | 通電時間 上位8ビット | 全バージョン | | 36 | 0 (0x00) | 動作遅延時間 下位8ビット | 全バージョン | | 37 | 0 (0x00) | 動作遅延時間 上位8ビット | 全バージョン | | 39 | 208 (0xD0) | 自動ロックモード ロック解除時間 \\ 下位8ビット | 2024/4/1以降出荷分から \\ CV7 = 4以上 | | 40 | 7 (0x07) | 自動ロックモード ロック解除時間 \\ 上位8ビット | 2024/4/1以降出荷分から \\ CV7 = 4以上 | | 39 | 136 (0x88) | 自動動作モード 動作時間 \\ 下位8ビット | 2024/4/1以降出荷分から \\ CV7 = 4以上 | | 39 | 19 (0x13) | 自動動作モード 動作時間 \\ 上位8ビット | 2024/4/1以降出荷分から \\ CV7 = 4以上 | ===== 通電時間・動作遅延時間について ===== 上位8ビット + 下位8ビットの合計 x 1ミリ秒で時間を設定できます。 \\ 例えば、通電時間は初期値のCV34=200、CV35=0の場合、200ミリ秒=0.2秒となります。 動作遅延時間を設定すると、ポイント切り替え指令を受け取った後、指定した時間が経過してから通電を開始するようになります。 ===== アドレスの計算について ===== CV1、CV9を直接書き換えるための計算資料を用意しました。 \\ こちらのシートに、設定したいアドレスを入力すると、CV1とCV9に設定すべきアドレスを出力できます。 (Microsoft Excelワークシート) \\ {{ :switchdecoder3:switchdecoder3_addrcalc.xlsx |}} ---- ====== 搭載例 ====== ===== KATO EP481-15L ===== {{:switchdecoder3:install.jpg?300|}} その他については準備中です。 ---- ====== オープンソース ====== ==== 基板設計データ・ファームウェア ==== https://github.com/ytsurui/SwitchDecoder3 ==== 回路図 (rev.1) ==== https://github.com/ytsurui/SwitchDecoder3/releases/download/v1.0.0/circuit_diagram.pdf ----