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搭載例: MICRO ACE キロ59

MICRO ACE キロ59 (品番: A3672) に、M02Light-Nシリーズを搭載する場合の作例です。

この作例では、ライトユニット基板はもともと搭載されているものをそのまま使用し、M02Light-Nシリーズのうち両極性ファンクション出力を備えている、F02Light-N-C-FBを使用しています。
特筆する場所を除き、前後両先頭車ともに作業手順は同様です。


用意するもの


デコーダ給電箇所及び前照灯基板へ結線

線路電源の給電箇所と前照灯基板との配線を作成します。
この車両はほかの車両と比べて室内灯の取り付け位置が特殊であるため、通常の車両とは異なり集電ばねを使わない給電方法としてみました。

車両の分解

車両を分解し、床下を取り外します。

床下を分解します。


デコーダへの給電箇所の作成

銅箔テープを切り出します。
作例では4mm幅×30mmを2本切り出しました。

銅箔テープに電線を半田付けします。
線路電源を給電するため、太めの電線を使用しています。

写真のように電線を取り付けた銅箔テープを床下に張り付け、半田付けした電線を室内灯のばね用穴から上部へ通します。


前照灯基板への結線

ねじ止めされている前照灯基板を座席パーツから取り外します。

基板を取り外しました。

取り外した基板に半田付けされている集電用のパーツを取り外し、代わりにデコーダへの結線用の電線を半田付けします。

椅子パーツの機器箱のモールドのところに電線の引き出し用にピンバイスで1mmの穴を開けました。

電線を取り付けた前照灯基板を再び座席パーツに取り付けます。
電線を座席パーツにあけた穴から上部に引き出します。

この時、引き出した電線が左右どちらに結線したものか分かるようにしてください。

電線を追加したため、前照灯基板付近の集電板にカプトンテープを張り付けておくと安心です。

座席パーツと床下パーツを組付けます。
これで車両側の下準備は完了です。


DCCデコーダの搭載・配線

DCCデコーダとして、M02Light-NシリーズF02Light-N-C-FBを搭載します。

ばね台座の取り外し

ばね台座が窓から見える箇所に入ってしまう位置関係となるため、取り外します。
ばね台座の裏側からはんだこてを当て、ピンセット等で取り外します。
不安定な作業となるため、反作動ピンセット等を使ってデコーダ本体を安定させます。

ばね台座を取り外した状態です。


ディレクション逆転ジャンパの処理

動力車と逆向きに搭載するキロ59-552については室内灯デコーダに装備されているディレクション逆転ジャンパ(赤丸箇所)をはんだブリッジで接続しておくと、進行方向の設定が逆転できます。
この設定を行なっておくと、CV29 で進行方向を逆転する必要がなくなりますので、初期状態で動力車とファンクションの関係性を合わせることができます。


長さの調整

デコーダ本体と延長基板を仮置きして、長さを確認します。
この作例では、延長基板を運転室側に2マス分、連結面側に1マス分使用しました。
連結面側の1マスについては基板のガイドよりも短くカットする必要があります。

デコーダ本体と延長基板をはんだ付けし、接続します。
マスキングテープで両基板を固定するか、あるいはこの作例のようになんらかの部材で基板を挟み、中心が合うように固定してからはんだ付けするとうまく接続できます。
接続部には、抵抗や LED の足、すずメッキ線、あるいは銅線や真鍮線などを使用して通電するようにします。

連結面側の延長部分は通常とは反対側に半田付けしました。
後ほどこの部分は少し上側に曲げる必要があるのでこのようにしています。


室内灯デコーダの取り付け・配線

作例では蛍光灯っぽい発色とするため 0.1mm 厚のプラペーパーを LED 部分に貼り付けました。

座席パーツとデコーダの位置合わせをします。
矢印部分の延長基板はそのままストレートに取り付けると窓から見えてしまうので少し上側に曲げました。

事前に用意した配線をデコーダに接続します。

まず、室内灯のばね用穴から延ばした線路電源給電用の電線をばね台座を取り外した箇所の反対側に半田付けします。
続いて、前照灯基板からの電線を「M+」「M-」に結線します。
この時各配線は左右がクロスしないように結線させます。


動作確認

取り外した台車を取り付けて車体を被せる前に動作を確認します。

初期状態では、下記のファンクションとなっております。

ファンクション内容 番号 備考
ヘッドライト F0 前進のみ
(Revジャンパ時は後進のみ)
テールライト F0 後進のみ
(Revジャンパ時は前進のみ)
室内灯 F3