TOMIX クハ111-0 (品番: 92475 / 92476 / 92477など) に、M02Light-Nシリーズを搭載する場合の作例です。
この作例では、ライトユニット基板はもともと搭載されているものをそのまま使用し、M02Light-Nシリーズのうち両極性ファンクション出力を備えている、F02Light-N-A-FBを使用しています。
ライトユニット基板をそのまま使用する場合、本作例で取り上げた車両以外でも同じような配線となります。
この作例では、ライトユニット基板の板バネによる通電機構をそのまま生かし、車両の分解は今まで通り行えるようにします。
車両を分解してウエイトを取り出し、ライトユニット基板と通電している箇所をポリイミドテープで絶縁します。
絶縁した箇所の上に銅箔テープを貼り、デコーダからの配線との接点とします。
また同時に、配線のはんだ付けも行っておきます。
後の作業の関係で、ある程度の長さに切っておくほうが良いかと思われます。
室内灯型デコーダを車両に搭載する前に、延長基板を接続して必要な長さにすると同時に、垂れ下がってこないようにスペーサーを作成します。
まずは、車両にデコーダ本体と延長基板を当てて、どの程度の長さが必要であるか確認します。
試しにボディに収めてみたところです。
今回は、ライトユニットの裏側にも入り込むようにして、車内ができるだけ均一に明るくなるようにしました。
分解時に床板を車両の後ろ側に引き抜くように分解すれば、この取付方法でも問題なくできます。
オプション的な加工となりますが、チップLEDにフィルターを取り付けることで、色味を蛍光灯に近づけることができます。
この作例では、タミヤのt0.1プラペーパー (https://www.tamiya.com/japan/products/70208/index.html) に両面テープを貼り付け、LEDに対して直接貼れるようにした部材をフィルターとして使用しています。
この方法では、LEDに対していかに密着させるかがコツとなります。
LEDの両脇をピンセットで押さえたり、指先で押さえるなどして密着させます。
プラペーパーがLEDから離れていると、照明が暗くなるほか、色味が白色LED特有の若干青白い感じに戻ってしまいますので、効果がなくなってしまいます。
純正品の室内灯を搭載するのと同じ要領でデコーダを搭載しますが、そのまま搭載しますと椅子パーツ側の室内灯の支えとの間に空間があるため、デコーダが少し垂れ下がってしまいます。
そのため、車両への搭載前に、2mmのプラ丸棒を使用してスペーサーを作成し、両面テープで取り付けています。
デコーダ本体にバネを取り付け、線路からの給電ができるようにします。
この作例では、TORM. TP-017を使用しています。
配線を接続し、デコーダからライトユニットを操作できるようにします。
最初に用意した配線がクロスしないように、デコーダの「M+」「M-」に接続します。
動力車向けデコーダではモーター接続端子になっておりますが、両極性ファンクション対応デコーダではこの端子がファンクション出力端子となります。
なお、この作例では配線長が足りなかったため、銅箔テープで延長しています。
銅箔テープは裏面が絶縁されていないため、あらかじめポリイミドテープで絶縁処理を行ってから貼り付けてください。