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搭載例: TOMIX モハ84-100形(動力中間車)

TOMIX モハ84-100形動力中間車 (品番: 98555) に、M02Light-Nシリーズを搭載する場合の作例です。 動力中間車以外の搭載例は以下をご参照ください。

この作例では、窓から配線が見えないように銅箔テープを用いて車端部から配線を出す形で結線しています。
絶縁作業が重要となってきますので、作業に自信がない場合はモハ102 (動力車)モハ484 (動力車)の作例も参考にして技量に合わせた方法で搭載してください。


用意するもの


デコーダへの配線準備

モーターの配線を、集電板への直接接続からデコーダ経由にできるように改造していきます。

車両の分解

車両から動力ユニットを取り外し、分解します。


モーターへの配線の作成

本作成例では銅箔テープを用いて客室内の窓のない個所から配線を引き出すように構成しました。
まず、椅子パーツから集電板を取り除いた状態で銅箔テープを使って左記写真のように配線経路を構成します。
あとから取り付ける集電板及びダイキャストと銅箔テープが接触しないようにカプトンテープ等で絶縁します。

集電板には左記のようにカプトンテープを貼り付けました。

台車の集電ばねが当たる部分(赤枠部分)はカプトンテープがかからないようにします。

座席パーツに集電板を組付けた状態です。
モータのばね部分に銅箔テープが出るようにしてモータへの導通ができるように構成します。

動力ユニットまで組付けた状態です。
銅箔テープの端部から配線を取り付けて室内灯デコーダへの結線ができるように構成しています。
組付ける際に元々製品に付いている絶縁用シートを入れ忘れないように注意してください。

この状態で集電板とモーターへの配線が接触していないかテスター等で測ると良いでしょう。


室内灯デコーダの搭載

室内灯形デコーダ、M02Light-Nを搭載して走行と室内灯ファンクション制御を行えるようにします。
動力中間車には、M02Light-N-B-F0RAを使用します。

長さの確認

デコーダ本体と延長基板を仮置きして、長さを確認します。
この作例では、延長基板を3マス分使用していますが、4マス目のLEDと抵抗が入る位置にてカットすると、車端部までムラなく明るく光らせることができます。

今回はニッパーで切りましたが、カッターなどでスジボリして折る方法で必要な長さに切ってもかまいません。
3マス使用した場合に残った部分については他の車両で使用できますので保管しておきます。

デコーダ本体と延長基板をはんだ付けし、接続します。

マスキングテープで両基板を固定するか、あるいはこの作例のようになんらかの部材で基板を挟み、中心が合うように固定してからはんだ付けするとうまく接続できます。

接続部には、抵抗やLEDの足、すずメッキ線、あるいは銅線や真鍮線などを使用して通電するようにします。

デコーダ本体にバネを取り付け、線路からの給電ができるようにします。

この作例では、TORM. TP-017を使用しています。

動力車での使用となりますので、バネを3mm程度カットし、必要な長さにします。

長さが余計なまま取り付けると、取り付け時にバネが圧縮されて接触し、焼損の原因となることがあります。

デコーダ本体にバネを取り付けます。

あらかじめ真鍮製のネジが取り付けられているため、バネを時計回りに回しながら取り付けます。

純正品の室内灯を搭載するのと同じ要領でデコーダを搭載しますが、そのまま搭載しますと椅子パーツ側の室内灯の支えとの間に空間があるため、デコーダが少し垂れ下がってしまいます。

そのため、車両への搭載前に、2mmのプラ丸棒を使用してスペーサーを作成し、ゴム系接着剤で取り付けています。

車両へのデコーダ取り付け

純正品の室内灯を搭載するのと同じ要領でデコーダを搭載し、モーターからの配線を、デコーダの「M+」「M-」端子に接続します。
配線を左右でクロスさせないように接続してください。


コンデンサの設置

オプションになりますが、コンデンサを追加で設置しました。
設置する場合は室内灯デコーダが干渉するため、端部を少しカットしてから取り付けます。
コンデンサの足が長い方を12Vに、足が短い方をGNDに接続し、配線を整えて隠せる位置に設置しました。


動作確認

念のため、ボディを戻す前に一度線路上に置き、室内灯がF3でオンオフ、車両が走るかを確認します。
問題がなければ、ボディを元に戻して完成となります。