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搭載例: TOMIX 三陸鉄道36-700形

TOMIX 三陸鉄道 36-700形 (品番: 92189 / 97924 / 8601など) にT-0632ADPM02Light-Nを搭載する場合の作例です。

この作例では室内灯形デコーダであるM02Light-Nシリーズを搭載するまでの一連の流れを説明しておりますが、T-0632ADPのみを使用し、他のDCCデコーダを使用される場合においても途中までの作業内容は同じとなりますのでこちらの手順をご確認ください。


用意するもの


動力車の加工

配線の準備・基板の取り付け

T-0632ADPを車両に取り付ける前に、配線を取り付けておきます。 まず、基板側に予備はんだを施しておきます。

今回の作例では、線路電源は室内灯側から供給するため、モーター、ファンクション関連と+12Vの端子のみ配線を取り付けます。

配線を基板に取り付けたら、動力車の椅子パーツに空いているスイッチ用の穴に配線を通します。
この際に、あらかじめ配線を色分けしておくとこの後の作業が行いやすくなります。

椅子パーツに基板を取り付けます。

上側から見るとこのようになります。
この作例では、ライト関連の配線の引き出しは両側から行っております。

動力ユニットを組み立て直します。

室内灯形デコーダ以外のデコーダを配線する場合は、ここまでで取り付け作業は終了です。


室内灯デコーダの搭載

室内灯形デコーダであるM02Light-Nを搭載して走行とファンクション制御を行えるようにします。 動力車には、M02Light-N-C-F6RAを使用します。

長さの確認・バネの取り付け

今回は比較的小型な車両のため、延長基板を取り付けずにちょうど収まります。

通電用のバネをデコーダに取り付けます。

この作例では、TORM. TP-017を使用しています。

室内灯デコーダ本体は純正の室内灯よりも薄いため、そのまま取り付けると前方が車内側に沈み込みます。
そのため、プラ棒等でスペーサーを作り、両面テープで貼り付けて高さ調整をします。

この作例では、タミヤの2mmプラ丸棒を使用しています。

(写真は他の作例から流用しているため、今回の作例とは異なります)

デコーダを車両に取り付けます。

その際に、デコーダのバネ取り付け側の端部が車内のライトケースと干渉するため、黒線のあたりで切り落としておきます。

配線を接続します。
各配線は、下表のように接続しました。

端子名 T-0632ADP側表記 デコーダ側表記
モーター右 MOTOR+ M+
モーター左 MOTOR- M-
12V 12V 12V
ヘッドライト(前方) HEAD P1
テールライト(前方) TAIL P2
ヘッドライト(後方) HEAD P4
テールライト(後方) TAIL P5

複数車両を連結する場合、CV値を適宜変更することで連結面のライトを個別に消すことができるようになります。

動作確認

配線を完了したら動作確認を行います。

初期状態では、下記のファンクションとなっております。

ファンクション名 番号
ヘッドライト F0
テールライト F1
方向幕 F1
(テールライトと逆方向のみ点灯)
室内灯 F3

トレーラー車の加工

車両の分解

車両を分解して、床下を取り外します。

多段組み

床下を分解し、基板を交換できる状態にします。

実物ではトイレに当たる部分の床に穴を開け、ここから配線を引き出せるようにします。

T-0632ADPに配線を取り付け、配線を先ほど開けた穴に通しておきます。

T-0632ADP基板への予備はんだ等の準備は動力車と同じ作業となりますので、そちらもご確認ください。

床下を元通りに組み直します。

室内灯デコーダを使用しない場合の作業はここまでとなります。


室内灯デコーダの搭載

室内灯形デコーダであるM02Light-Nを搭載してファンクション制御を行えるようにします。 動力車には、F02Light-N-C-F6を使用します。

バネの取り付け

動力車の時と同様に、バネの取り付けと端部の切り詰めを行います。

デコーダの取り付けと配線を行います。

配線の接続先は動力車と同様となります。

動作確認を行い、完成です。