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dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98104

搭載例: TOMIX GV-E400

TOMIX GV-E400 (品番: 98104/98105) に、T-EA28ADPM02Light-Nシリーズを搭載する場合の作例です。

この作例では、室内灯デコーダであるM02Light-Nシリーズを使用しておりますが、T-EA28ADPのみを搭載し、他のDCCデコーダをご使用される場合においても、途中までの作業内容は同じとなりますのでこちらの手順をご確認ください。


用意するもの


T-EA28ADPの搭載

もともと搭載されている基板をT-EA28ADPに交換し、DCCデコーダへの配線を準備します。

車両の分解

ボディを外して動力ユニット、(トレーラー車の場合は床下部分)を取り外したら、基板を取り外せる状態まで分解します。
基板は椅子パーツにツメではまっておりますので、基板か椅子パーツを少し反らせるようにすると外れます。

配線の準備

T-EA28ADPは、GV-E400のトイレ部分から配線がすべて引き出せるようにパターン設計されています。

この作例では、トイレ部分の床をくり抜いて、そこから配線を引き出します。

トイレ部分の床板をくり抜くと、左のようになります。
干渉しそうな一部のリブ等も同時に削っておきます。

ここから配線を引き出すことで、壁に囲まれた場所から配線を出せるのでほとんど目立たなくなります。

T-EA28ADPを仮組付けして確認すると、このようになります。


LED・抵抗の取り付け

※T-EA28ADP-TypeA (LED取り付け済み) をご使用の場合は、この作業は必要ありません。

T-EA28ADPにLEDと抵抗を取り付けます。
左の写真と同じように取り付けてください。

取り付ける箇所は、R1からR4、D1からD4の合計8か所となります。


配線の取り付け

基板上の各パッドにケーブルをはんだ付けして、デコーダに配線できるようにします。
配線の数が多くなりますので、配線時にケーブルに色を塗っておくか、あるいは色分けされたケーブルを使用すると配線ミスが減らせます。

今回の作例では、室内灯型デコーダM02Light-Nシリーズを搭載するため、ファンクションのみのケーブル接続となっております。
他のデコーダを積むなどの理由で必要な場合は、レール端子にもケーブルを接続してください。


基板の組付け・組み立て

加工した穴にケーブルを通しながら、基板を椅子パーツに取り付けます。

上から見ると、このようになります。

椅子パーツにはめ込む際は、リブと基板の穴がきちんとはまっていることを確認してください。
ズレていると基板が浮いてしまうので、ダイキャストフレームと組付けた際に椅子パーツが浮いたり隙間ができる原因になります。

椅子パーツを元に戻し、外していたカプラーやスカート、台車などを元に戻したら基板の交換は完了となります。


M02Light-N-A-F6RAの搭載

DCCデコーダとして、M02Light-Nシリーズのうち、両運転台車両かつ動力車となりますので、6ファンクション、白色室内灯タイプのM02Light-N-A-F6RAを搭載します。

トレーラー車に搭載する場合は、モーター制御機能は必要ありませんのでF02Light-N-A-F6を搭載します。

このデコーダを搭載することにより、ヘッドライトとテールライトの制御のほか、室内灯のオンオフが自由にできるようになります。

M02Light-Nシリーズは、搭載する車両に合わせて延長部分の基板を継ぎ足して必要な長さの室内灯として使うことができる構造となっております。

まず、車両の長さに合わせて、どの程度の長さを用意すれば良いかを現物合わせで確認します。

GV-E400は、延長基板を1つめのLEDのすぐ先でカットしたものと、通電バネ側もカットすることで適合できました。

※左写真は延長基板接続方法の説明のため、この車両用の長さではありません。

デコーダ本体と延長基板をはんだ付けして接続する際は、マスキングテープで両基板を固定するか、あるいは左のようになんらかの部材で基板を挟み、中心が合うように固定してからはんだ付けするとうまく接続できます。

接続部には、抵抗やLEDの足、すずメッキ線、あるいは銅線や真鍮線などを使用して通電するようにします。

デコーダ本体と延長基板の接続が完了したら、念のために車両に収めることができるか確認しておくと、もし長すぎた場合などに手戻りが少なく済みます。


スペーサー・ばねの取り付け

純正品の室内灯を搭載するのと同じ要領でデコーダを搭載しますが、そのまま搭載しますと椅子パーツ側の室内灯の支えとの間に空間があるため、デコーダが少し垂れ下がってしまいます。

そのため、車両への搭載前に、2mmのプラ丸棒を使用してスペーサーを作成し、両面テープで取り付けています。

デコーダ本体にバネを取り付け、線路からの給電ができるようにします。

この作例では、TORM. TP-017を使用しています。

こちらのバネを4mm程度カットし、適切な長さにします。

スペーサーとバネの取り付けが完了したら、いよいよ車両に取り付けていきます。


車両へのデコーダ取り付け

純正品の室内灯を搭載するのと同じ要領でデコーダを搭載します。

この状態で通電すれば、室内灯はファンクション3ボタンでオンオフすることができます。

デコーダを搭載したら、モーター出力とファンクション出力の配線を接続します。

注意! モーター配線については、デコーダのシルク印刷とT-EA28ADPのシルク印刷を逆に接続する必要があります。

M02Light-N-A-F6RAのM+を、T-EA28ADPのMOTOR-へ、M-はMOTOR+に接続します。

前進側 (トイレ側) のヘッドライトはP1、テールライトはP2へ接続します。 後進側 (集電バネ側) のヘッドライトはP4、テールライトはP5に接続します。

配線を完了したら、動作確認を行います。

ヘッドライトはファンクション0で、テールライトはファンクション1で操作できます。

室内灯はファンクション3でオンオフを操作できます。


搭載完了

問題なく動作したら、ボディをもとに戻して完成となります。

今回の作例では、デフォルトでは下記表のファンクション割り当てとなっております。

ファンクション内容 ボタン 備考
ヘッドライト F0 (デコーダRevジャンパ時は後進)
テールライト F1 (デコーダRevジャンパ時は前進)
室内灯 F3
入れ替えモード F7 ヘッド/テール同時点灯

配線をすべてトイレの壁の中に隠したため、横から見てもまったく目立たないようになりました。

dccdecoder/搭載事例/m02light-n/tomix-98104.txt · 最終更新: 2022/12/19 14:58 by ytsurui

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