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搭載例: TOMIX JR四国2700形・2750形・2800形(トレーラー車)

TOMIX JR四国2700形・2750形・2800形のトレーラー車 (品番: 98491 / 98492 / 97950) に、M02Light-NシリーズT-EA33ADPを搭載する場合の作例です。

写真は2800形を使用しておりますが、2700形・2750形トレーラー車の場合も特筆されている箇所を除き作業手順は同様です。
動力車の搭載例はこちらをご参照ください。

この作例では室内灯形デコーダである M02Light-N シリーズを搭載するまでの一連の流れを説明しておりますが、T-EA33ADP のみを使用し、他の DCC デコーダを使用される場合においても途中までの作業内容は同じとなりますのでこちらの手順をご確認ください。


用意するもの


ライト基板の交換・デコーダへの配線準備

まず、もともと製品に搭載されている基板をT-EA33ADPに交換します。
交換後、配線を通してデコーダを車内に搭載する準備を行います。

車両の分解

車両を分解し、基板が取り出せる状態にします。

左が製品にもともと搭載されていた基板、右が今回搭載する T-EA33ADPとなります。


椅子パーツの加工

椅子パーツを加工し、T-EA33ADP からの配線を車内に通せるようにします。
ボディ側も確認し、戸袋に当たる位置に1mm程度の穴を開けました。

裏側から見た当該箇所です。


T-EA33ADP の搭載

T-EA33ADP を車両に取り付ける前に、配線を取り付けておきます。
まず、運転台と逆側に位置する基板のパッド3か所(12V、H、T、F)に予備はんだを施します。

配線を取り付けました。

椅子パーツに開けた穴に配線を通します。
各配線は色分けや目印を付けておくと後の作業が簡単になります。

基板直下の集電板をカプトンテープ等で絶縁しておくと安心です。

床下パーツと組付けます。

他のデコーダを取り付ける場合はここまでで作業終了です。


室内灯デコーダの搭載

室内灯形デコーダ、M02Light-Nを搭載してファンクション制御を行えるようにします。トレーラー車には、F02Light-N-C-F3RA を使用します。

ディレクション逆転ジャンパの処理

動力車と逆向きに搭載する2750形、2800形については室内灯デコーダに装備されているディレクション逆転ジャンパ(赤 丸箇所)をはんだブリッジで接続しておくと、進行方向の設定が逆転できます。
この設定を行なっておくと、CV29 で進行方向を逆転する必要がなくなりますので、初期状態で動力車とファンクションの関係性を合わせることができます。


長さの調整

デコーダ本体と延長基板を仮置きして、長さを確認します。
この作例では、延長基板を 2マス分使用しました。

今回はニッパーで切りましたが、カッターなどでスジボリして折る方法で必要な長さに切ってもかまいません。
残った部分については他の車両で使用できますので保管しておきます。

デコーダ本体と延長基板をはんだ付けし、接続します。
マスキングテープで両基板を固定するか、あるいはこの作例のようになんらかの部材で基板を挟み、中心が合うように固定してからはんだ付けするとうまく接続できます。
接続部には、抵抗や LED の足、すずメッキ線、あるいは銅線や真鍮線などを使用して通電するようにします。


室内灯デコーダの取り付け・配線

集電用バネをデコーダに取り付けます。
デコーダ本体にバネを取り付け、線路からの給電ができるようにします。
この作例では、TORM. TP-017を使用しています。

デコーダ本体にバネを取り付けます。
あらかじめ真鍮製のネジが取り付けられているため、バネを時計回りに回しながら取り付けます。

そのまま取り付けると運転台側の室内灯が沈んでしまうため、プラ棒等でスペーサーを作り、両面テープで貼り付けて高さ調整をします。

作例では、タミヤの 2mm プラ棒を使用しています。

室内灯デコーダを取り付け、ファンクション配線を接続しました。

各配線は、下表のように接続してあります。

端子名 T-EA33ADP側表記 デコーダ側表記
12V 12V 12V
ヘッドライト H P1
テールライト T P2
愛称表示器 F P6

愛称表示器については、CV値を変更することで進行方向の影響を受けずに、かつ個別に制御できるようになります。

CV番号 元の値 新たな値 変更内容
40 65 5 F1前進 → F5
119 242 240 テール右 → エフェクトなし

コンデンサの設置

オプションになりますが、トイレの位置にコンデンサが隠せましたので追加で設置しました。
設置する場合は室内灯デコーダが干渉するため、端部をカットしてから取り付けます。
コンデンサの足が長い方を12Vに、足が短い方をGNDに接続し、配線を整えて隠せる位置に設置しました。
2800形ではトイレの壁部分のモールドが干渉するので、一部分カットしています。


動作確認

ボディを被せる前に各ファンクションが正常に動作することを確認します。 確認が完了したらボディを被せて完成です。