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搭載例: TOMIX クハE230・クハE231

TOMIX クハE230・クハE231 (品番: 98839・98708等) に、M02Light-NシリーズT2649ADPシリーズを搭載する場合の作例です。

本作例は2020年9月以降に発売のTOMIX製E231-0系及びE231-500系に対応しています。
ライトユニットが遮光ケースの中にあるそれ以前の製品およびE231-800系、E231-1000系には対応しておりませんので、搭載前によくご確認ください。
これらの製品には両極性ファンクション出力であれば対応可能となりますので、クハ111-0搭載事例をご参照ください。

この作例では室内灯形デコーダである M02Light-N シリーズを搭載するまでの一連の流れを説明しておりますが、T-2649ADP のみを使用し、他の DCC デコーダを使用される場合においても途中までの作業内容は同じとなりますのでこちらの手順をご確認ください。

中間車への組み込み方法は103系搭載事例をご参照ください。


用意するもの


ライト基板の交換・デコーダへの配線準備

まず、もともと製品に搭載されている基板をT2649ADPに交換します。
交換後、配線を通してデコーダを車内に搭載する準備を行います。

車両の分解

車両を分解し、床下を取り外します。

床下を分解し、基板が取り出せる状態にします。

左が今回搭載する T2649ADP、右が製品にもともと搭載されていた基板となります。


椅子パーツの加工

椅子パーツを加工し、T2649ADP からの配線を車内に通せるようにします。
窓から見えない位置に直径1mm程度の穴を2か所開けました。


T2649ADP の搭載

T2649ADP を車両に取り付ける前に、パッド3か所(12V、A、B)に電線をはんだ付けします。

椅子パーツに開けた穴に配線を通します。
各配線は色分けや目印を付けておくと後の作業が簡単になります。

念のため、カプトンテープ等で絶縁し、ウエイト(通電部)に当たらないようにしておいたほうが安心です。

他のデコーダを取り付ける場合はここまでで作業終了です。


室内灯デコーダの搭載

室内灯形デコーダ、M02Light-Nを搭載してファンクション制御を行えるようにします。先頭車には、F02Light-N-C-F3RA を使用します。

ディレクション逆転ジャンパの処理

動力車と逆向きに搭載するクハE230については室内灯デコーダに装備されているディレクション逆転ジャンパ(赤丸箇所)をはんだブリッジで接続しておくと、進行方向の設定が逆転できます。
この設定を行なっておくと、CV29 で進行方向を逆転する必要がなくなりますので、初期状態で動力車とファンクションの関係性を合わせることができます。


長さの調整

デコーダ本体と延長基板を仮置きして、長さを確認します。
この作例では、延長基板を 2 マス分使用しました。(赤枠箇所)

また、連結面側は車体と干渉するため、切り落とします(青枠箇所)

連結面側の基板を線に沿って切り落とします。
今回はニッパーで切りましたが、カッターなどでスジボリして折る方法で必要な長さに切ってもかまいません。

延長基板も2マス分で切断します。
残った部分は反対側の先頭車で使用できます。

デコーダ本体と延長基板をはんだ付けし、接続します。
マスキングテープで両基板を固定するか、あるいはこの作例のようになんらかの部材で基板を挟み、中心が合うように固定してからはんだ付けするとうまく接続できます。
接続部には、抵抗や LED の足、すずメッキ線、あるいは銅線や真鍮線などを使用して通電するようにします。


室内灯デコーダの取り付け・配線

集電用バネをデコーダに取り付けます。
デコーダ本体にバネを取り付け、線路からの給電ができるようにします。
この作例では、TORM. TP-017を使用しています。

デコーダ本体にバネを取り付けます。
あらかじめ真鍮製のネジが取り付けられているため、バネを時計回りに回しながら取り付けます。

先頭側は高さが合わず沈み込んでしまうため、プラ板等でスペーサーを作り、両面テープで貼り付けて高さ調整をします。

作例では、タミヤの 1mm厚 プラバンを使用しています。

室内灯デコーダを床板に取り付けます。

ファンクション配線を接続しました。

各配線は、下表のように接続してあります。

端子名 T2649ADP側表記 デコーダ側表記
12V 12V 12V
ヘッドライト A P1
テールライト B P2

動作確認

初期状態では、下記のファンクションとなっております。

ファンクション名 番号
ヘッドライト F0
テールライト F1
室内灯 F3