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dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-92476-tc111

搭載例: TOMIX クハ111-0

TOMIX クハ111-0 (品番: 92475 / 92476 / 92477など) に、M02Light-Nシリーズを搭載する場合の作例です。

この作例では、ライトユニット基板はもともと搭載されているものをそのまま使用し、M02Light-Nシリーズのうち両極性ファンクション出力を備えている、F02Light-N-A-FBを使用しています。
ライトユニット基板をそのまま使用する場合、本作例で取り上げた車両以外でも同じような配線となります。


用意するもの

  • F02Light-N-A-FB
    (両極性ファンクション出力付き 室内灯型デコーダ)
  • 銅箔テープ
  • ポリイミドテープ (カプトンテープ)
  • 直径2mmのプラ棒
  • ポリウレタン電線等の細い電線
  • 室内灯用の通電ばね (TORM. TP-017が組付け確認済み)

ライトユニットと線路間の絶縁・デコーダへの接続箇所の作成

この作例では、ライトユニット基板の板バネによる通電機構をそのまま生かし、車両の分解は今まで通り行えるようにします。

車両を分解してウエイトを取り出し、ライトユニット基板と通電している箇所をポリイミドテープで絶縁します。

絶縁した箇所の上に銅箔テープを貼り、デコーダからの配線との接点とします。

また同時に、配線のはんだ付けも行っておきます。
後の作業の関係で、ある程度の長さに切っておくほうが良いかと思われます。

多段組み

ウエイトの加工箇所と、車両側のライトユニット基板の板バネとの位置関係はおおよそ左の写真のようになります。

配線を椅子パーツの穴から引き出しますが、遮光ケースと干渉しないようにわずかに後ろ側から出す必要があります。
穴の後ろ側に、ナイフで小さなスリットを彫り、配線が通せるようにしておきます。

配線を通し、元通りに組み立てると左の写真のようになります。

可能であれば、この段階でテスターでチェックを行い、新たに用意した接点と車輪側が短絡していないか確認しておくことを推奨します。


デコーダ本体の準備

多段組み

長さの調整

室内灯型デコーダを車両に搭載する前に、延長基板を接続して必要な長さにすると同時に、垂れ下がってこないようにスペーサーを作成します。

まずは、車両にデコーダ本体と延長基板を当てて、どの程度の長さが必要であるか確認します。

今回は、左の写真のように延長基板とデコーダ本体を切断しました。

切断する際は、ニッパーで切ってしまうほか、ナイフでスジボリして折る方法でもできます。

試しにボディに収めてみたところです。

今回は、ライトユニットの裏側にも入り込むようにして、車内ができるだけ均一に明るくなるようにしました。
分解時に床板を車両の後ろ側に引き抜くように分解すれば、この取付方法でも問題なくできます。


室内灯の色味調整

オプション的な加工となりますが、チップLEDにフィルターを取り付けることで、色味を蛍光灯に近づけることができます。

この作例では、タミヤのt0.1プラペーパー (https://www.tamiya.com/japan/products/70208/index.html) に両面テープを貼り付け、LEDに対して直接貼れるようにした部材をフィルターとして使用しています。

この方法では、LEDに対していかに密着させるかがコツとなります。
LEDの両脇をピンセットで押さえたり、指先で押さえるなどして密着させます。

プラペーパーがLEDから離れていると、照明が暗くなるほか、色味が白色LED特有の若干青白い感じに戻ってしまいますので、効果がなくなってしまいます。


スペーサー・ばねの取り付け

純正品の室内灯を搭載するのと同じ要領でデコーダを搭載しますが、そのまま搭載しますと椅子パーツ側の室内灯の支えとの間に空間があるため、デコーダが少し垂れ下がってしまいます。

そのため、車両への搭載前に、2mmのプラ丸棒を使用してスペーサーを作成し、両面テープで取り付けています。

多段組み

デコーダ本体にバネを取り付け、線路からの給電ができるようにします。

この作例では、TORM. TP-017を使用しています。

多段組み

デコーダ本体にバネを取り付けます。

あらかじめ真鍮製のネジが取り付けられているため、バネを時計回りに回しながら取り付けます。

ここまで作業を行えば、搭載準備は完了です。


搭載・配線作業

車両へのデコーダ取り付け

純正品の室内灯を搭載するのと同じ要領でデコーダを搭載します。

この状態で通電すれば、室内灯はファンクション3ボタンでオンオフすることができます。

ライトユニット配線の接続

配線を接続し、デコーダからライトユニットを操作できるようにします。

最初に用意した配線がクロスしないように、デコーダの「M+」「M-」に接続します。
動力車向けデコーダではモーター接続端子になっておりますが、両極性ファンクション対応デコーダではこの端子がファンクション出力端子となります。

なお、この作例では配線長が足りなかったため、銅箔テープで延長しています。
銅箔テープは裏面が絶縁されていないため、あらかじめポリイミドテープで絶縁処理を行ってから貼り付けてください。

配線が完了すると、左のようになります。

もちろん、間に銅箔テープを挟まずに電線で直結してもまったく問題ありません。


搭載完了

念のため、ボディを戻す前に一度線路上に置き、室内灯がF3でオンオフできるか確認します。
問題がなければ、ボディを元に戻して完成となります。

多段組み

今回の作例では、デフォルトでは下記表のファンクション割り当てとなっております。

ファンクション内容 ボタン 備考
ヘッドライト F0 前進のみ
(Revジャンパ時は後進のみ)
テールライト F0 後進のみ
(Revジャンパ時は前進のみ)
室内灯 F3

室内灯が操作できるのにライトが操作できない場合、銅箔テープと接点バネの接触が悪い場合があります。
そのような場合は適宜調整したり、あるいはライトユニットと直結するなどして対応してください。


dccdecoder/搭載事例/m02light-n/tomix-92476-tc111.txt · 最終更新: 2022/12/12 12:01 by ytsurui

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