ユーザ用ツール

サイト用ツール


dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

両方とも前のリビジョン前のリビジョン
次のリビジョン
前のリビジョン
dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088 [2022/11/23 13:25] – [T-0630-B1-ADPの搭載] ytsuruidccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088 [2022/11/23 15:26] (現在) – [搭載例: TOMIX キハ143] ytsurui
行 4: 行 4:
  
 TOMIX キハ143 (品番: 98088) に[[adapterboard:t-0630-b1-adp|T-0630-B1-ADP]]、[[mobiledecoder2:m02light-n|M02Light-Nシリーズ]]を搭載する場合の作例です。 TOMIX キハ143 (品番: 98088) に[[adapterboard:t-0630-b1-adp|T-0630-B1-ADP]]、[[mobiledecoder2:m02light-n|M02Light-Nシリーズ]]を搭載する場合の作例です。
 +
 +この作例では室内灯型デコーダであるM02Light-Nシリーズを使用しておりますが、T-0630-B1-ADPのみを搭載し、他のDCCデコーダをご使用される場合においても、途中までの作業内容は同じとなりますのでこちらの手順をご確認ください。
  
 ---- ----
行 58: 行 60:
 LED・抵抗については下記の組み合わせとなります。 LED・抵抗については下記の組み合わせとなります。
  
-^ 部品番号 ^ 仕様 ^ 型番 ^ +^ 部品番号 ^ 仕様 ^ 使用した型番 ^ 
-| D1 | 電球色LED 1608サイズ |  +| D1 | 電球色LED 1608サイズ | OSMW1608C1A \\ [[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-09640/|購入: 秋月電子通商]] 
-| D2 | 白色LED サイドビュー |  +| D2 | 白色LED サイドビュー | NSSW008BT \\ [[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-01815/|購入: 秋月電子通商]] 
-| R1, R2 | チップ抵抗1kΩ 3216 |  |+| R1, R2 | チップ抵抗1kΩ 3216 | RMCF1206JT1K00 \\ (添付品) |
  
 D2については、基板上の棒線の位置に中心が合うように取り付けます。 \\ D2については、基板上の棒線の位置に中心が合うように取り付けます。 \\
行 191: 行 193:
 </WRAP> </WRAP>
  
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-20.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
  
 +<WRAP half column>
 +参考までに、この例で加工を行った後に室内灯を搭載した際の車内となります。 \\
 +もともとの穴は見えてしまっていますが、配線が出ているわけではないのでそこまで目立たないようになります。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
  
  
 +----
  
 +===== M02Light-N-F3RAの搭載 =====
  
 +DCCデコーダとして、[[mobiledecoder2:m02light-n|M02Light-Nシリーズ]]を搭載します。
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-01.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +==== デコーダ本体の準備 ====
 +
 +[[mobiledecoder2:m02light-n|M02Light-Nシリーズ]]は、搭載する車両に合わせて延長部分の基板を継ぎ足して必要な長さの室内灯として使うことができる構造となっております。
 +
 +まず、車両の長さに合わせて、どの程度の長さを用意すれば良いかを現物合わせで確認します。
 +
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-02.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +確認した結果、延長部を2つ分使用すると良さそうな感じでしたので、延長基板をカットします。
 +
 +作例ではニッパーでバッサリと切りましたが、カッターなどでスジボリして折る方法で必要な長さに切ってもかまいません。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-03.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +デコーダ本体と延長基板をはんだ付けし、接続します。
 +
 +マスキングテープで両基板を固定するか、あるいはこの作例のようになんらかの部材で基板を挟み、中心が合うように固定してからはんだ付けするとうまく接続できます。
 +
 +接続部には、抵抗やLEDの足、すずメッキ線、あるいは銅線や真鍮線などを使用して通電するようにします。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-04.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +本体と延長基板の接続ができましたら、デコーダ本体の準備は完了です。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +----
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-05.jpg?400 |多段組み}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +==== デコーダへのバネの取り付け・搭載準備 ====
 +
 +デコーダ本体にバネを取り付け、線路からの給電ができるようにします。
 +
 +この作例では、[[https://hs-tamtam.co.jp/product/detail/295999/|TORM. TP-017]]を使用しています。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-06.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +動力車での使用となりますので、バネを3mm程度カットし、必要な長さにします。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-07.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +デコーダ本体にバネを取り付けます。
 +
 +あらかじめ真鍮製のネジが取り付けられているため、バネを時計回りに回しながら取り付けます。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-08.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +バネを2つとも取り付けたら完成です。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +----
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-09.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +==== 車両へのデコーダ取り付け ====
 +
 +純正品の室内灯を搭載するのと同じ要領でデコーダを搭載しますが、そのまま搭載しますと左写真のように、デコーダが少し垂れ下がってしまいます。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-10.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +車両への搭載前に、2mmのプラ丸棒を使用してスペーサーを作成し、両面テープで取り付けています。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-11.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +このようにすることで、正しい高さになるように搭載することができます。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-12.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +=== 室内灯の色味調整 ===
 +
 +オプション的な加工となりますが、チップLEDにフィルターを取り付けることで、色味を蛍光灯に近づけることができます。
 +
 +この作例では、タミヤのt0.1プラペーパー (https://www.tamiya.com/japan/products/70208/index.html) に両面テープを貼り付け、LEDに対して直接貼れるようにした部材をフィルターとして使用しています。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-13.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +この方法では、LEDに対していかに密着させるかがコツとなります。 \\
 +LEDの両脇をピンセットで押さえたり、指先で押さえるなどして密着させます。
 +
 +プラペーパーがLEDから離れていると、照明が暗くなるほか、色味が白色LED特有の若干青白い感じに戻ってしまいますので、効果がなくなってしまいます。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-15.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +車両にデコーダを搭載したら、モーター出力とファンクション出力を接続します。 \\
 +ヘッドライトはデコーダのP1端子に、テールライトはデコーダのP2端子に接続します。
 +
 +この作例では、あらかじめ線材に着色しておいたり、色の異なる線材を使用して配線ミスを防いでいます。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-16.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +配線を完了したら、動作確認を行います。
 +
 +左の写真では走行線路で、モーターとファンクションの動作を確認しておりますが、最初はプログラム線路でアドレスの読み出しを試すなどから始めるのが良いと思います。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-17.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +==== 搭載完了 ====
 +
 +問題なく動作したら、ボディを元に戻して完成です。
 +
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-18.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +ヘッドライトはF0前進で、テールライトはF1後進で点灯します。 \\
 +室内灯はF3で点灯するようになります。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-2-19.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +F7で入れ替えモードとなり、ヘッドライトとテールライトが同時に点灯するほか、車両の走行速度が低速寄りのみになります。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +----
 +
 +====== キハ143-100 (トレーラー車) の加工 ======
 +
 +===== T-0630-B1-ADPの搭載 =====
 +
 +もともと搭載されている基板を[[adapterboard:t-0630-b1-adp|T-0630-B1-ADP]]に交換し、デコーダへの配線を引き出します。 \\
 +動力車と同じ内容の作業については一部省略してありますので、動力車の加工についても併せてお読みください。
 +
 +----
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-3-01.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +==== 車両の分解 ====
 +
 +ボディを外して床下部分を取り外したら、台車のネジを外して基板が取り外せる状態にします。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-3-02.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +基板を交換した後のイメージは左のようになります。 \\
 +動力車の加工例も参考にして、あらかじめLEDと抵抗は取り付けておいてください。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +----
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-3-03.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +==== 椅子パーツの加工 ====
 +
 +デコーダへの配線を通す穴を準備します。 \\
 +この作例では、トイレの壁の中に配線を通し、極力目立たないように加工していきます。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-3-04.jpg?400 |}}
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-3-05.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +壁部分の一部と、裏側のリブを一部削り取り、ケーブルを通す空間を確保します。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-3-06.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +上側から見ると、このように穴が開きます。 \\
 +動力車とは異なり、椅子パーツの見える範囲に穴は開いていないので目立たずに配線できます。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +----
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-3-07.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +==== 配線の取り付け ====
 +
 +基板上の各パッドに、ケーブルをはんだ付けしてデコーダに配線できるようにします。 \\
 +動力車の場合と同じように、最初にパッドに予備はんだを行ってからケーブルをはんだ付けします。
 +
 +動力車の場合は、MOTOR+、MOTOR-にもケーブルを取り付けていましたが、トレーラー車ではモーターへの配線は必要ありませんので、これらについては取り付けません。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-3-08.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +ケーブルを椅子パーツに開けた穴に通しながら組み立てなおします。 \\
 +ここまでで基板の交換は完了です。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +===== F02Light-N-F3RAの搭載 =====
 +
 +DCCデコーダとして、[[mobiledecoder2:m02light-n|M02Light-Nシリーズ]]を搭載します。
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-4-01.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +==== デコーダ本体の準備 ====
 +
 +デコーダ本体と延長部の接続については、動力車への搭載もご確認ください。 \\
 +ここでは、動力車と編成を組むことを前提としたトレーラー車固有の加工について説明します。
 +
 +デコーダ本体にある「REVジャンパ」にはんだを盛り、電気的に接続します。
 +
 +このようにすることで、デコーダの前進後進の設定が反転し、CV29を変更しなくてもファンクションの点灯する向きを合わせられるようになります。
 +
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +----
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-4-02.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +==== 車両へのデコーダ取り付け ====
 +
 +純正品の室内灯を搭載するのと同じ要領でデコーダを搭載します。 \\
 +搭載前に動力車と同じように、スペーサーを作成して取り付けておいてください。
 +
 +デコーダ搭載後は、ライト類からのケーブルをデコーダに配線します。
 +動力車と同じように、ヘッドライトはP1端子、テールライトはP2端子に接続します。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP group>
 +<WRAP half column>
 +{{ :dccdecoder:搭載事例:m02light-n:tomix-98088:t98088-4-03.jpg?400 |}}
 +</WRAP>
 +
 +<WRAP half column>
 +配線が完了しましたら、動作確認を行います。 \\
 +問題がなければボディを元に戻して完成となります。
 +</WRAP>
 +</WRAP>
  
  
dccdecoder/搭載事例/m02light-n/tomix-98088.1669209930.txt.gz · 最終更新: 2022/11/23 13:25 by ytsurui

Donate Powered by PHP Valid HTML5 Valid CSS Driven by DokuWiki