KATO製Nゲージ車両に搭載されている、3057と刻印のある基板と互換性のある形状をしたDCCデコーダです。
同一形状の基板であれば、3057以外の基板を搭載している車両にも使用することができる場合があります。
K3057RAから、モーター駆動とBiDi(Railcom)用の回路を省略し、トレーラー車両専用としたモデルです。
電車や気動車のトレーラー車両への搭載を想定しています。
項目 | 内容 |
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基板寸法 | 69mm x 14mm x 1.7mm 基板厚: 0.6mm |
推奨最大電圧 | 16V 搭載する鉄道模型車両の定格電圧以下で使用してください。 |
絶対最大定格電圧 | 22V |
定格出力電流 | 0.5A (モーター) / 0.1A (ファンクション) |
PWM周波数 | 40kHz + 30Hz/60Hz/120Hz |
LED | 未搭載 搭載する車両に合わせた位置にLEDを搭載してご利用ください。 |
デコーダリセット方法 | CV8 = 8 または CV8 = 13 を書き込む |
※本製品は、Nゲージ鉄道模型製品に搭載することを前提に設計・製造しております。
お客様の工夫により、より大きいゲージの鉄道模型製品 (HOゲージ等) に搭載することも可能ですが、モーターがNゲージ用よりも大出力のものが搭載されていることにより、モーター出力回路が破損する恐れがありますので推奨しません。
モーター制御 | ファンクション | Railcom (BiDi) | 自動ブレーキ (アシンメトリーDCC) |
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前方側 (P1-P3) | 後方側 (P4-P6) | 室内灯 (P7) |
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K3057RA | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
K3057RA-S | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
K3057-T | ○ | ○ | ○ | |||
K3057-ST | ○ | ○ |
基板上のファンクション出力端子と、コントローラー側のファンクション番号の対応は下記となっております。
基板表記 | ファンクション内容 | ファンクションキー番号 | 動作する走行方向 | 出力ポートの仕様 |
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P1 | ヘッドライト | F0 | 前進 | 定電流出力 (約10mA) |
P2 | テールライト左 (P1と同じ側に対応) | F1 | 後進 | 定電流出力 (約1mA) |
P3 | テールライト右 (P1と同じ側に対応) | F1 | 後進 | スルーホール: 定電流出力 (約1mA) 裏面パッド: 定電流出力 (約10mA) |
P4 | ヘッドライト | F0 | 後進 | 定電流出力 (約10mA) |
P5 | テールライト左 (P4と同じ側に対応) | F1 | 前進 | 定電流出力 (約1mA) |
P6 | テールライト右 (P4と同じ側に対応) | F1 | 前進 | スルーホール: 定電流出力 (約1mA) 裏面パッド: 定電流出力 (約10mA) |
P7 | 室内灯(蛍光灯) | F3 | - | トランジスタ出力: 電流制限なし (最大50mA程度まで) |
- | ヘッドライト減光 | F4 | - | |
- | 入換標識灯 (テールライト左のみ点灯) | F7 | - | |
- | 入換速度モード (走行速度の上限値を下げる) | F7 | - |
※基板表記が無いものは仮想ファンクションですが、ファンクションの初期値として便宜上表記してあります。
ヘッドライト用LEDを上面パッドに搭載し、テールライトを左右に分けて搭載する場合の配線方法は下図となります。
P1からP6までの出力ポートについては、定電流出力となっておりますのでLEDを直結して使用可能です。
P7は電流制限抵抗を外付けする必要があります。
※搭載例で使用しているデコーダは、試作サンプルを用いている場合があり、細部が頒布している製品と異なる場合があります。
あらかじめご了承ください。
DCCデコーダー (第二世代) 共通のドキュメントとなります。
ファームウェア書き換えは、デコーダ本体にあらかじめ装備されている「PROG」端子を使用して行います。
この端子に、UPDI対応のAVRライターを接続して書き換えを行います。
書き換え手順には、Arduino IDEでスケッチを書き込む方法、すでにコンパイル済みのバイナリを書き込む方法の2つがあります。
AVRライターをお持ちでない場合、Arduinoデバイスがあればそれをライターとして使用することができます。
Arduino Unoをライターとして使用する際の接続方法を下図に示します。
デコーダ本体に電源供給を行わないとマイコンが動作しないため、この例ではArduino本体の+5VとGNDをデコーダの線路電源入力に接続しています。
もちろん、線路電源入力に+12Vを供給したり、あるいはDCC線路から直接電源供給しても書き換えできます。