目次

K7012RA

KATO製Nゲージ車両に搭載されている、「7012」と刻印のある基板と互換性のある形状をしたDCCデコーダです。

CV値一覧

頒布はこちら (Booth)


おもな特徴


仕様

項目 内容
基板寸法 55mm x 9.0mm x 1.7mm
基板圧: 0.6mm
推奨最大電圧 16V
搭載する鉄道模型車両の定格電圧以下で使用してください。
絶対最大定格電圧 22V
定格出力電流 0.5A (モーター) / 0.1A (ファンクション)
PWM周波数 40kHz + 30Hz/60Hz/120Hz
低周波成分は、CV60の設定値で有効無効切り替え、変更できます。
LED 未搭載
デコーダリセット方法 CV8 = 8 または CV8 = 13 を書き込む

※本製品は、Nゲージ鉄道模型製品に搭載することを前提に設計・製造しております。
お客様の工夫により、より大きいゲージの鉄道模型製品 (HOゲージ等) に搭載することも可能ですが、モーターがNゲージ用よりも大出力のものが搭載されていることにより、モーター出力回路が破損する恐れがありますので推奨しません。


基板の表記と対応するファンクション初期値

基板上のファンクション出力端子と、コントローラー側のファンクション番号の対応は下記となっております。

基板表記 ファンクション内容 ファンクションキー番号 動作する走行方向 出力ポートの仕様
P1 ヘッドライト F0 前進 定電流出力 (約10mA)
P2 テールライト左
(P1と同じ側に対応)
F1 後進 定電流出力 (約1mA)
P3 テールライト右
(P1と同じ側に対応)
F1 後進 定電流出力 (約1mA)
P4 ヘッドライト F0 後進 定電流出力 (約10mA)
P5 テールライト左
(P4と同じ側に対応)
F1 前進 定電流出力 (約1mA)
P6 テールライト右
(P4と同じ側に対応)
F1 前進 定電流出力 (約1mA)
P7 室内灯(蛍光灯) F3 - トランジスタ出力: 電流制限なし
(最大50mA程度まで)
- ヘッドライト減光 F4 -
- 入換標識灯
(テールライト左のみ点灯)
F7 -
- 入換速度モード
(走行速度の上限値を下げる)
F7 -

※基板表記が無いものは仮想ファンクションですが、ファンクションの初期値として便宜上表記してあります。


搭載時の配線方法

各ファンクション出力ポートの配線方法は下図となります。
モーターについては、「M+」「M-」に接続してください。

P1からP6までの出力ポートについては、定電流出力となっておりますのでLEDを直結して使用可能です。
P7は電流制限抵抗を外付けする必要があります。


搭載時の注意事項

デコーダ裏面の絶縁

デコーダ裏面と車両のダイキャストフレームの接触により短絡し、デコーダ破損が起こる可能性があります。
下記画像や搭載事例を参考に、デコーダ本体の絶縁処理を実施したうえで車両に搭載してください。

出荷時にあらかじめカプトンテープを貼り付けておりますので、必要に応じてはみ出ている分を切除する以外はそのままお使いください。


搭載例

* 搭載例:KATO DD13 初期形 (7012-1)

※搭載例で使用しているデコーダは、試作サンプルや、量産時にB級品と判定して出荷対象から除外した個体を用いている場合があります。
そのため、細部が実際に頒布している製品と異なる場合があります。
あらかじめご了承ください。


各種ドキュメント

DCCデコーダー (第二世代) 共通のドキュメントとなります。


ファームウェア書き換え方法

ファームウェア書き換えは、デコーダ本体にあらかじめ装備されている「PROG」端子を使用して行います。
この端子に、UPDI対応のAVRライターを接続して書き換えを行います。

PROG端子のピンアサイン

デコーダ表面の表記が読める方向に置いた際に、線路端子側が「UPDI」、ファンクション端子側が「GND」となっています。

書き換え手順

書き換え手順には、Arduino IDEでスケッチを書き込む方法、すでにコンパイル済みのバイナリを書き込む方法の2つがあります。

AVRライターをお持ちでない場合、Arduinoデバイスがあればそれをライターとして使用することができます。

書き換え時の接続方法

Arduino Unoをライターとして使用する際の接続方法を下図に示します。

デコーダ本体に電源供給を行わないとマイコンが動作しないため、この例ではArduino本体の+5VとGNDをデコーダの線路電源入力に接続しています。
もちろん、線路電源入力に+12Vを供給したり、あるいはDCC線路から直接電源供給しても書き換えできます。

実際の接続は、以下のようなアバウトな接続でも動作しますが、短絡には十分ご注意ください。

接続時の注意点