目次
M02F7RA / M02F0RA
型番の違いについて
M02F7RA
M02F0RA
おもな特徴
- 7系統のファンクション出力を搭載
(ヘッドライト前後、テールライト左右 x 前後、キャブライト等 x 1) - ファンクション番号はF0-F28を任意に割り当て可能
- ヘッドライトを停車時に減光する機能を搭載
- テールライト用LEDを左右に設置することで、実車の入換運転時に見られる片目点灯を再現可能
- BiDi (Railcom)による車両アドレスの応答に対応
- モーターのBEMFによるフィードバック制御に対応
- アナログコントローラーでの操作に対応。
純直流出力コントローラーだけではなく、PWM出力方式のコントローラーにおいても走行可能です。
※M02F0RAにはファンクション関連の機能は搭載されていません。
(ファンクション出力用のMOSFETを省略していますが、ファームウェア・回路レベルではM02F7RAと同等ですので、お客様の自己責任で省略されている部品を搭載すれば動作します)
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
基板寸法 | 30mm x 10mm x 1.7mm |
推奨最大電圧 | 16V 搭載する鉄道模型車両の定格電圧以下で使用してください。 |
絶対最大定格電圧 | 22V |
定格出力電流 | 0.5A (モーター) / 0.1A (ファンクション) ※ファンクション出力は、合計となります。 |
走行用PWM周波数 | 40kHz + 30Hz/60Hz/120Hz 低周波成分は、CV60の設定値で有効無効切り替え、変更できます。 |
デコーダリセット方法 | CV8 = 8 または CV8 = 13 を書き込む |
※本製品は、Nゲージ鉄道模型製品に搭載することを前提に設計・製造しております。
お客様の工夫により、より大きいゲージの鉄道模型製品 (HOゲージ等) に搭載することも可能ですが、モーターがNゲージ用よりも大出力のものが搭載されていることにより、モーター出力回路が破損する恐れがありますので推奨しません。
基板の表記と対応するファンクション初期値
基板表記 | ファンクション内容 | ファンクションキー番号 | 動作する走行方向 | 出力ポートの仕様 |
---|---|---|---|---|
P1 | ヘッドライト | F0 | 前進 | トランジスタ出力: 電流制限なし (最大50mA程度まで) |
P2 | テールライト左 (P1と同じ側に対応) | F1 | 後進 | トランジスタ出力: 電流制限なし (最大50mA程度まで) |
P3 | テールライト右 (P1と同じ側に対応) | F1 | 後進 | トランジスタ出力: 電流制限なし (最大50mA程度まで) |
P4 | ヘッドライト | F0 | 後進 | トランジスタ出力: 電流制限なし (最大50mA程度まで) |
P5 | テールライト左 (P4と同じ側に対応) | F1 | 前進 | トランジスタ出力: 電流制限なし (最大50mA程度まで) |
P6 | テールライト右 (P4と同じ側に対応) | F1 | 前進 | トランジスタ出力: 電流制限なし (最大50mA程度まで) |
P7 | 室内灯(蛍光灯) | F3 | - | トランジスタ出力: 電流制限なし (最大50mA程度まで) |
- | ヘッドライト減光 | F4 | - | |
- | 入換標識灯 (テールライト左のみ点灯) | F7 | - | |
- | 入換速度モード (走行速度の上限値を下げる) | F7 | - |
※基板表記が無いものは仮想ファンクションですが、ファンクションの初期値として便宜上表記してあります。
搭載時の配線方法
初期状態では、下図のように配線すると正しく動作するようになっております。
(M02F0RAではファンクション関連の配線は接続しても動作しません)
ファンクション関連のCV値を変更した場合は、必ずしもこのように動作するとは限りませんので、変更した内容に合わせて適宜配線を行ってください。
本デコーダの出力ポートは定電流仕様になっておりませんので、LEDを接続する際には、必ず電流制限抵抗を挿入して接続してください。
(LEDの焼損、またはデコーダの破損原因になる場合があります)
各種ドキュメント
DCCデコーダー (第二世代) 共通のドキュメントとなります。
Open Source
基板データ
ファームウェア
ファームウェア書き換え方法
ファームウェア書き換えは、デコーダ本体にあらかじめ装備されている「PROG」端子を使用して行います。
この端子に、UPDI対応のAVRライターを接続して書き換えを行います。
書き換え手順
書き換え手順には、Arduino IDEでスケッチを書き込む方法、すでにコンパイル済みのバイナリを書き込む方法の2つがあります。
AVRライターをお持ちでない場合、Arduinoデバイスがあればそれをライターとして使用することができます。