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T-EC215RA / T-EC215Tc
TOMIX製 215系 (Nゲージ) 先頭車にほぼ無加工で搭載することができるDCCデコーダです。
取り扱い上の注意点
本デコーダは、他製品とのファームウェア共通化のため、出荷時状態ではP3 LED (愛称幕 / 運番表示)がテールライトの割り当てとなっております。
CV値を下記の通り書き換えていただくことで、実物の動作に近い状態で使用していただくことができます。
書き換えるCV番号 | 初期値 | 書き換え後の値 |
---|---|---|
37 | 129 | 5 (ディレクション制御なし / F5) |
116 | 242 | 240 (ファンクション効果なし) |
※CV37で、P3 LEDの制御を行うファンクション番号を決定しております。
この例ではF5に設定しておりますが、ほかのファンクション番号にすることも可能です。
おもな特徴
- TOMIX製215系の先頭車に搭載されているライト基板と入れ替えることで、簡単にDCC化が可能。
動力車はT-EC215RA、トレーラー車はT-EC215Tcが適合します。
(サウンド機能はありません) - 椅子パーツの構造に合わせて部品配置を行っているので、無加工で取り付けが可能。
- 4系統のファンクションを搭載。
ヘッドライト、テールライト、種別幕/運番表示、室内灯を個別に操作可能。 - ファンクション番号はF0-F28を任意に割り当て可能。
- ヘッドライトを停車時に減光する機能を搭載。
- BiDi (Railcom) による車両アドレスの応答に対応。
- モーターのBEMFによるフィードバック制御に対応。
- アナログコントローラーでの操作に対応。
純直流出力コントローラーだけではなく、PWM出力方式のコントローラーにおいても走行可能です。
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
基板寸法 | 120.5mm x 13.0mm x 1.7mm 基板厚: 0.6mm |
推奨最大電圧 | 16V 搭載する鉄道模型車両の定格電圧以下で使用してください。 |
絶対最大定格電圧 | 22V |
定格出力電流 | 0.5A (モーター) / 0.1A (ファンクション) |
PWM周波数 | 40kHz + 30Hz/60Hz/120Hz 低周波成分は、CV60の設定値で有効無効切り替え、変更できます。 |
LED | P1: トップビュー型電球色 P2: サイドビュー型白色 P3: トップビュー型白色 |
デコーダリセット方法 | CV8 = 8 または CV8 = 13 を書き込む |
※本製品は、Nゲージ鉄道模型製品に搭載することを前提に設計・製造しております。
お客様の工夫により、より大きいゲージの鉄道模型製品 (HOゲージ等) に搭載することも可能ですが、モーターがNゲージ用よりも大出力のものが搭載されていることにより、モーター出力回路が破損する恐れがありますので推奨しません。
基板の表記と対応するファンクション初期値
基板上のファンクション出力端子と、コントローラー側のファンクション番号の対応は下記となっております。
基板表記 | ファンクション内容 | ファンクションキー番号 | 動作する走行方向 | 出力ポートの仕様 |
---|---|---|---|---|
P1 | ヘッドライト | F0 | 前進 | 定電流出力 (約10mA) |
P2 | テールライト左 (P1と同じ側に対応) | F1 | 後進 | 定電流出力 (約10mA) |
P3 | テールライト右 (P1と同じ側に対応) | F1 | 後進 | 定電流出力 (約2mA) |
P7 | 室内灯(蛍光灯) | F3 | - | トランジスタ出力: 電流制限なし (最大50mA程度まで) |
- | ヘッドライト減光 | F4 | - | |
- | 入換標識灯 (テールライトが常時点灯する) | F7 | - | |
- | 入換速度モード (走行速度の上限値を下げる) | F7 | - |
※基板表記が無いものは仮想ファンクションですが、ファンクションの初期値として便宜上表記してあります。
基板の各端子の説明
下記の説明はT-EC215RA (動力車用) を用いていますが、T-EC215Tc (トレーラー車用) も基本的には同一です。
編成の前後にデコーダを搭載する場合は、どちらかの先頭車の「REV端子」にはんだを盛ってジャンパすることで、編成を組んだ際にCV29の変更を行わなくともライトの点灯方向を揃えることができます。
(REV端子をジャンパした場合、前進でテールライト、後進でヘッドライトとなります)
搭載時の注意事項
デコーダ裏面の絶縁 (M車用のみ)
デコーダ裏面と車両のダイキャストフレームの接触により短絡し、デコーダ破損が起こる可能性があります。
下記画像や搭載事例を参考に、デコーダ本体の絶縁処理を実施したうえで車両に搭載してください。
トレーラー車両に搭載する場合は金属部品には接触しませんので、絶縁を行う必要はありません。
搭載例
準備中です。
各種ドキュメント
DCCデコーダー (第二世代) 共通のドキュメントとなります。