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BiDi (Railcom)によって送信される車両のアドレス情報を利用して、接続されているポイント線路を自動的に転換することが可能な装置です。
動作には、BiDiに対応したコマンドステーションとデコーダを用意する必要があります。
本機器は、BiDiに対応しているコマンドステーションで動作させることを前提としておりますが、非対応の環境で動作させても、通常のスロットルから操作するポイントデコーダとして使用することもできます。
項目 | 内容 |
---|---|
基板寸法 | 72mm x 68mm x 15mm 基板圧: 1.6mm |
ポイントデコーダ部 定格出力電流 | 最大2.0A |
対応するポイント線路 | 直流2線式のソレノイドを使用したポイント線路 (KATO製ユニトラック / TOMIX製ファイントラックのポイント線路で動作確認済み) |
記憶可能なアドレス数 | 最大100アドレス |
コマンドステーションから線路への電源配線を分岐し、電源配線と列車検出区間とする線路へのフィーダーの間にBiDi Turnout Switchを挟んでください。
列車検出区間はその他の線路とはギャップで区切って、電気的に独立させてください。
図中で青線、緑線で表現されている側のみを片ギャップで区切っても動作します。
センサーはオプションですが、取り付けることでセンサー上を車両が通過している間はポイント線路の転換を抑制できますので、車両走行中の不意なポイント転換を防ぐことができます。
センサーを取り付ける場合は、車両通過中にLock端子に5Vがかかるように配線してください。
BiDi (Railcom) に対応したデコーダを車両に搭載し、かつCV29を変更しBiDiの送出を有効にします。
対応しているデコーダであれば、CV29のBit3を1にすることでアドレスの送出が行われるようになります。
下記に設定変更例の一例を示します。
CV29 読み出し値 (BiDi 有効化前) | CV29 変更後の値 (BiDiの有効化済み) |
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6 | 14 |
7 | 15 |
38 | 46 |
39 | 47 |
くわしくは、各デコーダの説明書等もご参照ください。
ポイント転換方向を登録したい車両のアドレスが7セグメントLEDに表示されている状態で、「Closed」または「Thrown」ボタンを押します。
ポイントが転換し、かつ「Registered」LED(緑)が点灯すれば登録完了です。
ポイント転換方向を削除したい車両のアドレスが7セグメントLEDに表示されている状態で、「Erase」ボタンを押します。
右側LEDの「Registered」(緑)が消灯すれば、転換方向の登録削除は完了です。
未登録車両・Railcom非対応車両の設定を消去する場合は、7セグメントLEDにアドレス番号が表示されていない状態で操作を行います。
線路電源を一旦オフにした状態で、基板左側の「PROG」ジャンパを接続し、線路電源を入れます。
「プログラムモード」で起動し、7セグメントLEDに「PROG」と表示されます。
スロットルで設定したいアクセサリアドレスを選択し、切り替えを繰り返します。
何回か繰り返すと、切り替えを行ったアドレスが7セグメントLEDに表示されます。
線路電源をオフにし、「PROG」ジャンパを元に戻します。
これでアクセサリアドレスの設定は完了しました。
線路電源を一旦オフにした状態で、基板左側の「PROG」ジャンパを接続し、線路電源を入れます。
「プログラムモード」で起動し、7セグメントLEDに「PROG」と表示されます。
この状態で、「Erase」ボタンを長押しします。
7セグメントLEDに「CLR」と表示されると、設定値の初期化が完了します。
線路電源をオフにし、「PROG」ジャンパを元に戻します。
本機器の動作には、BiDiに対応したコマンドステーションとデコーダの両方が必要となります。
※対応機器は随時追加します。
下記のコマンドステーションはRailcom非対応のため、ポイントデコーダとしての機能のみ動作します。