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BiDi (Railcom) Turnout Switch
【頒布準備中】
BiDi (Railcom)によって送信される車両のアドレス情報を利用して、接続されているポイント線路を自動的に転換することが可能な装置です。
動作には、BiDiに対応したコマンドステーションとデコーダを用意する必要があります。
本機器は、BiDiに対応しているコマンドステーションで動作させることを前提としておりますが、非対応の環境で動作させても、通常のスロットルから操作するポイントデコーダとして使用することもできます。
おもな特徴
- 本機器に接続されている線路を走行しているBiDi対応デコーダを搭載した車両のアドレスを表示します。
- 本体の「Closed」「Thrown」ボタンを押すだけで、表示されているアドレスの車両がポイントのどちらの方向に進むかを簡単に設定可能。
設定作業にパソコン等は必要なく、装置単独で操作可能。 - 登録されていない車両が通過した場合、Railcom非対応の車両が通過した場合のデフォルトの方向設定も可能。
- 設定した内容はユニット上のマイコンのEEPROMに記録されるため、電源を切っても保持されます。
- アドレスとポイント転換方向の関係性は、最大100アドレス分を記憶可能。
- アクセサリアドレスの割り当ても可能。
スロットルから手動で転換したり、自動動作した進行方向を一時的に手動で変更することも可能。 - センサー入力に対応。 ポイントの直前にセンサーを設置することで、列車の通過中はポイントをロックし、転換されないようにすることが可能。
- センサー入力端子は、2.54mmピンヘッダに対応した取り付け端子と、TOMIX製のセンサー各種の入力端子の2種類を用意。
- 基板のねじ止め穴は秋月電子通商様で販売されているC基板互換となっており、アクリルパネル各種を取り付けて簡易筐体を構成することも可能。
その場合、背面の端子台と前面のボタン部分は露出する基板構造となっており、操作に支障はありません。
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
基板寸法 | 72mm x 68mm x 15mm 基板圧: 1.6mm |
ポイントデコーダ部 定格出力電流 | 最大2.0A |
対応するポイント線路 | 直流2線式のソレノイドを使用したポイント線路 (KATO製ユニトラック / TOMIX製ファイントラックのポイント線路で動作確認済み) |
記憶可能なアドレス数 | 最大100アドレス |
各部の説明
配線例
コマンドステーションから線路への電源配線を分岐し、電源配線と列車検出区間とする線路へのフィーダーの間にBiDi Turnout Switchを挟んでください。
列車検出区間はその他の線路とはギャップで区切って、電気的に独立させてください。
図中で青線、緑線で表現されている側のみを片ギャップで区切っても動作します。
センサーはオプションですが、取り付けることでセンサー上を車両が通過している間はポイント線路の転換を抑制できますので、車両走行中の不意なポイント転換を防ぐことができます。
センサーを取り付ける場合は、車両通過中にLock端子に5Vがかかるように配線してください。
使用方法
車両側の準備
BiDi (Railcom) に対応したデコーダを車両に搭載し、かつCV29を変更しBiDiの送出を有効にします。
対応しているデコーダであれば、CV29のBit3を1にすることでアドレスの送出が行われるようになります。
下記に設定変更例の一例を示します。
CV29 読み出し値 (BiDi 有効化前) | CV29 変更後の値 (BiDiの有効化済み) |
---|---|
6 | 14 |
7 | 15 |
38 | 46 |
39 | 47 |
くわしくは、各デコーダの説明書等もご参照ください。
ポイント転換方向の登録・変更
特定アドレスの車両の設定
ポイント転換方向を登録したい車両のアドレスが7セグメントLEDに表示されている状態で、「Closed」または「Thrown」ボタンを押します。
ポイントが転換し、かつ「Registered」LED(緑)が点灯すれば登録完了です。
- Closed (青): 直進側
- Thrown (黄): 分岐側
未登録車両・Railcom非対応車両の設定
ポイント転換方向の登録削除
ポイント転換方向を削除したい車両のアドレスが7セグメントLEDに表示されている状態で、「Erase」ボタンを押します。
右側LEDの「Registered」(緑)が消灯すれば、転換方向の登録削除は完了です。
未登録車両・Railcom非対応車両の設定を消去する場合は、7セグメントLEDにアドレス番号が表示されていない状態で操作を行います。
アクセサリアドレスの割り当て
線路電源を一旦オフにした状態で、基板左側の「PROG」ジャンパを接続し、線路電源を入れます。
「プログラムモード」で起動し、7セグメントLEDに「PROG」と表示されます。
スロットルで設定したいアクセサリアドレスを選択し、切り替えを繰り返します。
何回か繰り返すと、切り替えを行ったアドレスが7セグメントLEDに表示されます。
線路電源をオフにし、「PROG」ジャンパを元に戻します。
これでアクセサリアドレスの設定は完了しました。
設定値の初期化
線路電源を一旦オフにした状態で、基板左側の「PROG」ジャンパを接続し、線路電源を入れます。
「プログラムモード」で起動し、7セグメントLEDに「PROG」と表示されます。
この状態で、「Erase」ボタンを長押しします。
7セグメントLEDに「CLR」と表示されると、設定値の初期化が完了します。
線路電源をオフにし、「PROG」ジャンパを元に戻します。
動作確認済みの機器
本機器の動作には、BiDiに対応したコマンドステーションとデコーダの両方が必要となります。
※対応機器は随時追加します。
コマンドステーション
- DesktopStation DSair2
- Roco Z21
下記のコマンドステーションはRailcom非対応のため、ポイントデコーダとしての機能のみ動作します。
- KATO D101 (Digitrax DCS50)
デコーダ
- Lenz Silver Mini